社会科学図書出版の多賀出版株式会社

 

書籍のご案内

表出行動とウソ発見の心理学
  
平伸二 著
A5判・上製・328頁
(本体8,500円+税)
ISBN 4-8115-4941-4 (品切れ)
内容概略
 本書は、人間の表出過程(行動、生理的活動)を指標として、人間の複雑な心理的状態を把握しようとする研究を集めたものである。特に、通称“ウソ発見器” と呼ばれる虚偽検出の理論的背景が、実際の犯罪捜査の中での検査経験から導き出された知見をもとに、大脳の情報処理過程の“ものさし”と呼ばれる事象関連電位を指標として、実験的に検証されている点が最大の特徴である。
 ウソという抽象的な言葉で説明されていた虚偽検出が、事象関連電位を指標とすることで、注意、知覚、記憶、照合、認識、行動といった認知情報処理過程の言葉で説明できることが明らかにされている。
 この他、本書では、パーソナル・テンポ、タイプAといった表出行動に関連した実験研究も収録した。

このページのトップ▲

目次

第1章 表出行動とウソ発見(虚偽検出)
  第1節 パーソナル・テンポ研究の概観
  第2節 タイプA研究の概観
  第3節 虚偽検出研究の概観
  第4節 本書の目的
第2章 パーソナル・テンポ
  第1節 パーソナル・テンポの変動性と安定性
  第2節 パーソナル・テンポの機制に関する生理心理学的研究
  第3節 パーソナル・テンポの機制に関する人格心理学的研究
第3章 タイプA
  第1節 タイプA者の表出行動と心臓血管系反応
  第2節 タイプA行動と心臓血管系反応
  第3節 タイプA者の話し方の特徴
第4章 虚偽検出
  第1節 自律神経系を指標とした虚偽検出
  第2節 事象関連電位を指標とした虚偽検出
  第3節 事象関連電位による虚偽検出の動向
  第4節 事象関連電位を指標とした虚偽検出の効用と課題
第5章 総括
  第1節 パーソナル・テンポ
  第2節 タイプA
  第3節 虚偽検出

このページのトップ▲

著者

平伸二 著

広島県警察本部科学捜査研究所

このページのトップ▲