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連邦解体の比較研究
―ソ連・ユーゴ・チェコ
柴宜弘、中井和夫、林忠行 著
A5判・上製・272頁
(本体5,300円+税)
ISBN 4-8115-5021-8 (品切れ)
1991年から92年にかけて、ソ連、ユーゴスラヴィア、チェコスロヴァキアの3国が相次いで解体した。社会主義体制のもとで連邦制をしいていたこれら3国は、なぜ解体しなければならなかったのだろうか。
本書はこれら3国の連邦の構造と解体プロセスを比較分析し、解体の理由を明らかにすることにより、連邦制そのものの問題点を探る試みをしている。そのため、連邦制をとりながらなお解体せずにいるベルギーやカナダとの比較の視点を取りいれ、連邦制の将来をも展望する。
本書の最大の特徴は3国の連邦を比較する際、それぞれの特殊性があり、完全に同じ要因を取り出して比較することはできなかったが、可能な限り同じ要因を抽出して論じていることである。
また、巻末の資料として、ソ連の憲法、ユーゴスラヴィアの諸憲法、チェコスロヴァキアの憲法の関連部分などを原語から訳出してあるのも、ひとつの特徴であろう。
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第1章 連邦制と連邦主義
1.1 連邦主義 1.2 帝国と連邦 1.3 社会主義と連邦
第2章 ソ 連
2.1 憲法による連邦規定 2.2 言語・宗教 2.3 連邦内経済関係
2.4 連邦の特徴と解体プロセス
第3章 ユーゴスラヴィア
3.1 連邦制の成立過程 3.2 憲法による連邦規定 3.3 民族、少数民族、言語、宗教
3.4 連邦内経済関係 3.5 連邦の特徴と解体のプロセス
第4章 チェコスロヴァキア
4.1 連邦制の成立 4.2 連邦規定 4.3 経済関係 4.4 連邦内マイノリティー
4.5 連邦の特徴と解体プロセス
第5章 連邦の将来
5.1 解体しない連邦―カナダ、ベルギーの場合― 5.2 連邦の将来
[付録資料] ソ連編 ユーゴスラヴィア編 チェコスロヴァキア編
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柴宜弘、中井和夫、林忠行 著
東京大学大学院総合文化研究科教授 柴 宜弘
東京大学大学院総合文化研究科教授 中井和夫
北海道大学スラブ研究所教授 林 忠行
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