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内生的貨幣供給理論
―ポスト・ケインズ派アプローチ  
渡辺良夫 著
A5判・上製・232頁
(本体2,800円+税)
ISBN 4-8115-5091-9
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内容概略
 貨幣供給の外生性と内生性をめぐる論争は、金融の理論や政策における古くして新しい基本問題のひとつである。これまで外性的な貨幣供給理論については多くの学者によって幅広く展開されてきたが、これに比べて貨幣供給の内生化にかんする研究はきわめて不十分であったといえよう。
 本書はここ十数年間にわたりポスト・ケインジアンによって精力的に展開されてきた内生的貨幣供給理論をその先行研究まで遡って検討し、ポスト・ケインズ派の内生的貨幣供給理論に含まれる2つの見方、すなわちホリゾンタリスト・アプローチと構造的貨幣内生アプローチとを比較考察しようと試みたものである。

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目次

第Ⅰ部 伝統的アプローチと貨幣供給の内生化
第1章 貨幣供給の外生性と内生性
第2章 外性的貨幣供給の貨幣乗数アプローチ
第3章 貨幣供給内生化の先行研究
第Ⅱ部 ホリゾンタリスト・アプローチ

第4章 カルドアの内生的貨幣供給モデル
第5章 銀行行動と負債管理
第6章 ホリンゾンタリストの内生的貨幣供給理論
第Ⅲ部
第7章ケインズの自己利子率理論
第8章 構造的貨幣内生アプローチ
第9章 流動性選好と内生的貨幣供給の統合

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著者

渡辺良夫 著

渡辺良夫(わたなべよしお)

1949年 宮城県に生まれる
1972年 明治大学商学部卒業
1977年 明治大学大学院商学研究科博士課程修了
現 在 明治大学商学部教授 商学博士

共 著

『ケインズ経済学の再検討』(中央大学出版部、1990年)
『経済動態と市場理論的基礎』(日本経済評論社、1992年)
『金融論』(八千代出版,1996年)

訳 書

『貨幣的経済理論』(日本経済評論社、1980年)
『国際貨幣経済理論』(日本経済評論社、1986年)
『ポストケインズ派のマクロ経済学』(多賀出版、1997年)

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