第1章 研究のフレームワーク
研究目的とアプローチ/先行研究と史料/本書の構成
第2章 アングロ・イラニアン石油会社の誕生
誕生の基盤/アングロ・イラニアン石油会社誕生/現地政府との対立
第3章 利権協定危機
イラン国内の体制変動/利権協定改定交渉/利権協定取消し紛争と新利権協定の締結/つかの間の安定期
第4章 ナショナリズムの高まり
第2次大戦がもたらした苦悩/高まる石油資源ナショナリズム/大規模労働争議/経営現地化問題
第5章 追い込まれるアングロ・イラニアン石油会社
石油収入問題の再燃/追加協定案交渉/追いつめられるA.I.O.C./国有化原則確立の前提
第6章 国有化断行
国有化原則の確定/国有化政策の対応/国有化実行に向けた動き
第7章 完全撤退
交渉挫折/第三者の紛争介入/ストークス・ミッション/完全撤退までの過程
第8章 難航する国有化紛争処理交渉
米国の調停/世銀による調停/マネジング・エイジェンシー構想の提起
第9章 力による紛争解決
モサデクとの交渉開始/不毛の交渉プロセス/交渉破局の帰結
第10章 イランコンソーシアム交渉
交渉の前提/石油メジャー間の交渉/最終決着
第11章 国有化紛争処理事例からの教示
インプリケーション/比較分析
梅野巨利(うめの なおとし)
1960年 札幌市生まれ
1982年 小樽商科大学商学部卒業
1987年 神戸大学大学院経営学研究科博士課程(後期課程)単位取得退学
現 在 神戸商科大学商経学部教授
著 書 『国際資源企業の国有化』(白桃書房、1992年)
訳 書 G.ジョーンズ著『国際ビジネスの進化』(共訳、有斐閣、1998年)
©Copyright 2004-2024, Taga Shuppan. All Rights Reserved.