第1部 経済学的な考え方――イントロダクション
第1章 経済学的アプローチ
1.1 なぜ経済学か
1.2 経済学とはどのようなものか
1.3 経済学的な考え方
1.4 実証的経済学
1.5 規範的経済学
1.6 実証的経済学の落とし穴
1.7 経済学者の仕事
第2章 経済学者の道具
2.1 機会費用は最も価値ある機会を失うことである
2.2 生産可能性曲線
2.3 取引による利益と比較優位
2.4 すべての国民が直面する経済化のための3つの決定:何を、どのように、そして誰のために
2.5 意思決定の2つの方法――市場と政府による計画
第3章 供給・需要と市場プロセス
3.1 稀少性は割り当てを必要とする
3.2 消費者選択と需要の法則
3.3 生産者の選択と供給の法則
3.4 市場と需給の調整
3.5 需要のシフトと試験へのアドバイス
3.6 供給のシフト
3.7 時間と調整プロセス
3.8 需要と供給の法則を無効にするもの
3.9 市場の機能を伝達・調整し誘導するもの
第4章 公共部門の概観
4.1 理想的な経済的効率性
4.2 見えざる手ほなぜうまく働かないか
4.3 政府――利得の潜在的な媒介者
4.4 再分配――経済的なパイの分配
4.5 市場と公共部門――経済的な組織化の2つの方法
4.6 優れた経済学と優れた政治学のあつれき
第2部 マクロ経済学
第5章 国の経済の鼓動
5.1 ミクロ経済学とマクロ経済学
5.2 GNPの概念
5.3 GNPの2通りの計測と、それが等しい理由
5.4 GNPが考慮しないもの
5.5 GNPが意味するものとしないもの
5.6 他の関連する指標
5.7 GNPは経済変動における循環変動を測定できる
5.8 失業の3つのタイブ
5.9 完全雇用とは何か
5.10 インフレの経済学
第6章 経済の均衡、そして、簡単なケインズ、モデルにおける乗数と加速度因子
6.1 消費と貯蓄
6.2 投資
6.3 貯蓄、投資と循環的流れの分析
6.4 消費の決定
6.5 投資の決定困
6.6 均衡の概念
6.7 乗数の原理
6.8 節約の逆説
6.9 投資の不安定性と乗数
6.10 加速度と乗数の相互作用および在庫の役割
第7章 財政政策
7.1 現実の世界におけるケインズ派の財政政策の誕生
7.2 リセッションに対処するための財政政策
7.3 インフレーションに対処するための財政政策
7.4 均衡財政乗数――単純なケインズ派モデル
7.5 ケインズ派の乗数分析の現実的な考察
7.6 なぜ財政政策が平常なときに効くかということの簡単な説明
7.7 財政政策の中心的理念
7.8 完全雇用予算の概念
7.9 現実における財政政策の実際上の限界
7.10 現実の財政政策は安定させる効果をもってきたか
7.11 自動安定装置
第8章 貨幣と銀行制度
8.1 貨幣とは何か
8.2 銀行の業務
8.3 部分準備銀行制度
8.4 連邦準備制度
8.5 フェッド(Fed)はどのようにマネー・サプライを調節するか
8.6 フェッドと財務省
8.7 金融政策の動学
第9章 貨幣、ケインズ主義、およびマネタリズム
9.1 貨幣の重要性に関する歴史的背景
9.2 金融政策の効果――現代のケインズ派の見解
9.3 現代のマネタリストの見解
9.4 マネタリズムの基本的命題
9.5 貨幣供給の一定の増加率――適切な政策に関するマネタリストの見解
9.6 マネタリスト――過去と将来
第10章 スタグフレーションと現代のマクロ政策
10.1 フィリップス曲線――失業とスタグフレーションの初期の理論
10.2 スタグフレーションについて現代のマクロ政策は何をなしうるか
10.3 マクロ経済学の問題にたいする新しいミクロ的な接近
第3部 ミクロ経済学
第11章 需要と消費者選択
11.1 消費者の意思決定――何を買うべきか決定すること
11.2 個人の需要
11.3 消費者選択と市場の需要
11.4 時間の費用と消費者選択
11.5 需要の弾力性
11.6 実際の需要の弾力性
11.7 弾力性と総支出額
11.8 どうして所得は需要に影響を与えるのか
11.9 なぜ消費者はそれを買うのか
11.10 広告――それはどうして有益なのか
第12章 費用と財の供給
12.1 営利企業の組織
12.2 費用は他の財にたいする消費者の欲求を示す
12.3 経済的費用と利潤の計算
12.4 総費用、平均費用、および限界費用
12.5 短期における産出率と企業の費用
12.6 長期における費用
12.7 規模の経済と不経済
12.8 どんな要因が企業の費用曲線をシフトさせるか
12.9 費用と経済学的な考え方
第13章 純粋競争と独占
13.1 競争の意味と重要性
13.2 純粋競争のモデル
13.3 純粋競争モデルの仮定
13.4 競争的モデルのはたらき
13.5 効率性と競争的モデル
13.6 独占――もう1つの極端な市場
13.7 独占の発生原因――参入障壁の原因
13.8 独占と競争
13.9 規制の実際的限界
13.10 独占問題の展望
第14章 独占的競争と寡占
14.1 独占的競争
14.2 寡占
14.3 屈折需要曲線
14.4 現実の寡占者
14.5 独占力と利潤――早起きは三文のとく
14.6 ダイナミックな競争、寡占、および資源配分
第15章 生産資源の供給と需要
15.1 人的および非人的資源
15.2 資源にたいする需要
15.3 限界生産性、需要、および経済的公正
15.4 短期における資源供給
15.5 長期における資源供給
15.6 供給、需要、および資源価格
第16章 稼得、技術習得、および職業市場
16.1 稼得の差の原因
16.2 異質な労働による稼得格差
16.3 異質の職業による稼得格差
16.4 労働移動性の欠如による稼得格差
16.5 生産性と賃金の一般水準
16.6 経済のパイの、非人的および人的資本への分割方法
第4部 公共選択
第17章 市場についての問題
17.1 外部効果と市場
17.2 市場の失敗:外部費用
17.3 市場の失敗:外部便益と見落とした機会
17.4 外部性にたいする公共部門の択一的反応
17.5 政府はいつも外部性を規制すべきか
17.6 市場の失敗:公共財
17.7 市場の失敗:情報の欠如
第18章 公共選択、政府からの利益、および政府の失敗
18.1 投票者と政治的行動にたいする需要
18.2 供給、利潤、および政治的企業家
18.3 市場の失敗と政府からの利益
18.4 政府の公共財供給からの利益
18.5 所得再分配と公共政策
18.6 政府の失敗の経済学
18.7 政府の失敗:投票者の無視と非効率的な公共政策
18.8 政府の失敗:特殊利益の効果
18.9 政府の失敗:消費者選好の不正確な反映
18.10 政府の失敗:近視眼的効果
18.11 政府の失敗:内部効率性にたいする企業家誘因の欠如
18.12 公共部門の経済分析は皮肉か
監訳者あとがき
和文索引
欧文索引
宇野健吾(うの けんご)
筑波大学名誉教授
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