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書籍のご案内

マクロ経済学の基礎
  
J.D.ゴートニー、R.ストロープ 著 熊谷彰矩、平澤典男 訳
A5判・並製・456頁
(本体2,900円+税)
ISBN 4-8115-1154-9 C1033
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内容概略
 マクロ経済学入門に最適と大好評。著者は本書の特長として「私たちは、伝統的なケインジアンの支出―産出均衡を支持してきましたが、最近の発展をそのモデルのなかに組み入れました。すなわち、総供給制約、適応的および合理的期待、公共選択理論、租税回避、種々の総市場間における相対価格の影響、最近の探索理論における理論的経験的な作業、これらはすべて伝統的なマクロ・モデルのなかに統合されています」と述べている。

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目次

第1部 マクロ経済学の基礎概念
第1章 経済の鼓動
 1.1 GNPの概念
 1.2 GNPを測る2つの方法
 1.3 支出アプローチ
 1.4 資源費用――所得アプローチ
 1.5 国民総生産か国民総費用か
 1.6 測定の物差しとしてのGNPの問題
 1.7 GNPと経済的厚生の測定
 1.8 GNPの偉大な貢献
 1.9 他の関連する所得の測定方法
 1.10 実質所得と実質産出高との結びつき
 傑出した経済学者-サイモン・クズネッツ
 本章のまとめ
 経済学的な考え方――討議のための問題
第2章 失業、経済的不安定性およびインフレーション
 2.1 経済の振子の振動
 2.2 動態経済における雇用変動
 2.3 インフレ率の測定
 2.4 インフレーションの影響
 本章のまとめ
 経済学的な考え方――討議のための問題
第3章 政府支出と課税
 3.1 連邦、州、および地方政府は何を買うのか
 3.2 政府はどの程度大きいのか
 3.3 拡大する政府を賄う租税
 3.4 効率と公平の問題
 3.5 租税の負担
 3.6 誰が租税を支払うのか
 3.7 他の国々の税金
 本章のまとめ
 経済学的な考え方――討議のための問題
第4章 総需要の構成要素
 4.1 マクロ経済学の歴史的起源
 4.2 ケインズの挑戦
 4.3 総需要の概念
 4.4 消費の決定要因
 4.5 投資と総需要
 4.6 政府支出と総需要
 4.7 需要の構成要素としての純輸出
 傑出した経済学者――ジョン・メイナード・ケインズ
 本章のまとめ
 経済学的な考え方――討議のための問題
 第2部 マクロ経済モデルの構築
第5章 ケインジアン・モデル(Ⅰ)――価格、産出高および不完全雇用均衡
 5.1 マクロ均衡についてのケインズの考え方
 5.2 漏出と注入――均衡を調べるもう1つの方法
 5.3 乗数の原理
 5.4 加速度原理
 5.5 節約の逆説
 5.6 景気悲観論――自己達成的な予測
 5.7 ケインズの中心的なテーマ
 本章のまとめ
 経済学的な考え方――討議のための問題
第6章 総需要管理と財政政策
 6.1 財政政策:その歴史
 6.2 不況対策としての需要刺激政策
 6.3 インフレーション対策としての財政政策
 6.4 財政政策と赤字予算
 6.5 需要管理政策の現実的限界
 6.6 自動安定化装置
 傑出した経済学者――ジェームズ・トービン
 本章のまとめ
 経済学的な考え方――討議のための問題
第7章 総供給、財政政策および安定化政策
 7.1 総供給の決定要因
 7.2 制約された経済の総供給曲線
 7.3 財政政策、総需要および総供給
 7.4 財政政策について何を学んだか
 7.5 マクロ経済学の双対問題
 本章のまとめ
 経済学的な考え方――討議のための問題
 補論 価格――数量枠組みのもとでのマクロ均衡
第8章 貨幣と銀行制度
 8.1 貨幣とは何か
 8.2 銀行の業務
 8.3 連邦準備制度(Fed)
 本章のまとめ
 経済学的な考え方――討議のための問題
第3部 マクロ経済政策の展開
第9章 ケインジアン・モデル(Ⅱ)――貨幣、雇用およびインフレーション
 9.1 貨幣の需要と供給
 9.2 金融政策
 9.3 現代のケインジアンによる金融財政政策の見方
 9.4 1970年代のインフレーション――ケインジアンの見解
 9.5 企業と労働者がインフレーションの原因か
 傑出した経済学者――ポール・サミュエルソン
 本章のまとめ
 経済学的な考え方――討議のための問題
第10章 マネタリストの挑戦――インフレーショソおよび不安定性
 10.1 マネタリスト以前の見解:貨幣の重要性
 10.2 現代のマネタリストの見解――貨幣は最も重要である 
 10.3 裁量的政策とマネタリストの見解
 10.4 マネタリスト=ケインジアン論争
 傑出した経済学者――ミルトン・フリードマン
 本章のまとめ
 経済学的な考え方――討議のための問題
第11章 期待とマクロ政策の限界
 11.1 フィリップス曲線――理想と現実
 11.2 適応的期待とフィリップス曲線のシフト
 11.3 政治、期待、およびインフレ率の螺旋的上昇
 11.4 合理的期待
 11.5 利子率と予想インフレ率
 11.6 総合
 本章のまとめ
 経済学的な考え方――討議のための問題
第12章 マクロ経済政策の新しい方向
 12.1 混迷のアメリカ経済
 12.2 マクロ経済問題にたいするミクロ経済学的接近
 12.3 レーガノミックス
 12.4 レーガノミックス――その効果
 12.5 1980年代のマクロ経済学
 傑出した経済学者――マーチン・フェルドシュタイン
 本章のまとめ
 経済学的な考え方――討議のための問題
第4部 国際経済と経済発展
第13章 国際貿易の利益
 13.1 国際部門の構成
 13.2 比較優位と貿易
 13.3 貿易にたいする制限
 本章のまとめ
 経済学的な考え方――討議のための問題
第14章 国際金融と外国為替市場
 14.1 為替相場と外国品の価格
 14.2 国際収支と国際為替
 14.3 為替相場の決定
 14.4 国際通貨調整の展開
 本章のまとめ
 経済学的な考え方――討議のための問題
第15章 経済発展と経済成長
 15.1 先進国と開発途上国
 15.2 経済成長の源泉
 15.3 なぜ貧しい国は貧しいままなのか:経済的停滞の原因
 本章のまとめ
 経済学的な考え方――討議のための問題
付録A 方程式による均衡所得水準の分析
付録B IS-LMモデルによる分析
索引
訳者あとがき

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著者

J.D.ゴートニー、R.ストロープ 著 熊谷彰矩、平澤典男 訳

熊谷彰矩(くまがい あきのり)
青山学院大学経済学部教授

平沢典男(ひらさわ のりお)
青山学院大学経済学部教授

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