社会科学図書出版の多賀出版株式会社

 

書籍のご案内

入門現代経済学
  
P.R.グレゴリー、R.J.ラッフィン 著 伊達邦春 監訳
A5判・並製・468頁
(本体3,300円+税)
ISBN 4-8115-1202-2 C1033
ご注文精選TEXT
内容概略
 これから初めて本格的に経済学に取り組もうとしている人、必要に迫られて経済学を学ぼうとしている人、すでに勉強を始めてはみたものの難解な「入門書」に手こずっている人――このような人々を対象として、現代経済学の全容の基礎的理解に必要かつ十分なタームを、誰にでも理解できることばと語り口でコンパクトにまとめたのが本書である。従来の理論の成果から、近年とくに注目されるようになった情報理論や産業組織論などに至るまで、余すことなくカバーしている。

このページのトップ▲

目次

序文
第1章 経済学の定義とキーワード
 経済学:巨視的な世界と微視的な世界
 経済学の定義と主要なことば
 経済学の方法論
 実証的経済学と規範的経済学
第2章 経済問題
 有限な資源と無限な欲求
 資源配分と経済制度
 磯会費用
 限界分析
 生産可能性
 費用逓増の法則
 経済成長
第3章 市場経済の機能:価格システムのはたらき
 企業と利潤最大化
 なぜ企業は存在するのか
 経済活動の循環的な流れ
 価格システムのはたらき
第4章 市場需要と市場供給
 市場の型
 市場需要
 供給
第5章 市場均衡と不均衡
 市場均衡
 均衡価格の変化
 弾力性と均衡のシフト
第6章 情報の経済学
 稀少な財としての情報
 取引費用と仲介業者
 投機
第7章 費用と生産性
 機会費用
 短期と長期
 限界費用
 収穫逓減
第8章 競争市場
 競争の意味
 企業と市場
 短期の競争的企業
 短期の市場均衡
 長期の市場均衡
 独占的競争:長期の場合
 交換の利益:市場の存在価値
第9章 独占と寡占
 市場の型
 価格探索行動
 寡占
第10章 産業組織、政府規制および反トラスト
 産業組織
 規制
 反トラスト法
第11章 要素市場:労働、資本、土地の価格の決定
 要素市場と循環的流れ
 要素市場における需要と供給
 労働市場
 資本(信用)市場
 レント(地代)
 経済的利潤
第12章 所得分布と貧困
 アメリカにおける所得分布
 不平等の原因
 所得の公正な分配
 貧困
第13章 外部性、公共財、公共選択
 外部性
 公共財
 公共選択
第14章 政府支出と課税
 政府支出
 課税
 連邦予算
第15章 マクロ経済学のフレームワーク:インフレーション、失業、景気循環
 理想的なマクロ経済世界
 失業
 インフレーション
 スタグフレーション
 景気循環とGNP
第16章 貨幣と銀行行動
 貨幣とは
 貨幣供給
 銀行
 中央銀行
 どのように銀行は貨幣を創造するのか
 Fedによるマネー・サプライ・コントロール
第17章 総需要の基礎:ケインズ経済学
 古典派モデル
 大恐慌とケインズ
 所得――支出アプローチ
 均衡支出の決定
 乗数
 積極的マクロ経済政策
 単純なケインズ・モデルの限界
第18章 産出量、雇用および物価水準の決定:総需要と総供給
 総需要と総供給:概観
 総需要
 総供給
 総供給曲線と総需要曲線のシフト
 長期の総供給
第19章 インフレーション
 アメリカ合衆国のインフレーション(1960-1984年)
 インフレーションの2つの基本的な形態
 貨幣的現象としての持続的インフレーション
 供給サイド・インフレーション
 インフレーション対策
第20章 インフレーションと失業
 伝統的なフィリップス曲線
 新しいフィリップス曲線
 政策的含意
第21章 経済の安定化政策
 政策の選択
 積極主義の主張
 非積極主義の主張
 現在の動向
第22章 経済成長と経済発展
 経済成長とは何か
 古典派の成長モデル
 近代経済成長:歴史上の記録
 近代経済成長の源泉
 経済発展
 低開発国はなぜ貧しいのか
 選択可能な政策
第23章 国際貿易
 特化 
 貿易利益
 貿易障壁
 保護主義的主張
 アメリカの貿易政策
第24章 国際金融
 国際通貨メカニズム
 国際収支と国際資本移動
 国際通貨制度の歴史
第25章 マルクス経済学
 経済制度
 経済制度はどのように異っているか
 資本主義対社会主義
 マルクスの遺産 
 労働価値説
 新しい社会主義国家
監訳者あとがき
索引

このページのトップ▲

著者

P.R.グレゴリー、R.J.ラッフィン 著 伊達邦春 監訳

伊達邦春(だて くにはる)
早稲田大学名誉教授
二松学舎大学国際政治学部教授

このページのトップ▲