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書籍のご案内

現代国際経済学・国際貿易
  
W.J.イーシア 著 小田正雄、太田博史 訳
A5判・上製・440頁
(本体3,800円+税)
ISBN 4-8115-3051-9 C1033
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内容概略
 本書はW. J. Ethier 「Modern International Economics」第2版の邦訳である。
 本書の特長は、1980年代に大きく前進した国際経済学のNew Trade Theoryの成果を十分にとり入れたこと、驚異的アプローチの重要性を指摘、様々な側面に適用したことにある。また、テキストとしてもキー・コンセプト、ケース・スタディ、練習問題、カコミ記事、参考文献などすばらしい工夫で充実をはかっている。
 邦訳では原著のReal Part (Chap.1~6)とAppendixを[国際貿易]、Monetary Part(Chap.7~12)、を[国際マクロ]に収録。

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目次

第1章 序論
第Ⅰ部 国際貿易の純粋理論とその応用
第2章 比較優位
 2.1 リカード・モデル
 2.2 単純なリカードの世界における効率性
 2.3 単純なリカードの世界の経済学
 2.4 貿易利益
 2.5 ケース・スタディ:不等価交換
 2.6 リカード・モデルの実証的検証
 2.7 より一般的な状況での比較優位
 2.8 比較優位の決定因としての嗜好
 2.9 より一層の研究のために:無差別曲線
 2.10 南北貿易
 2.11 ケース・スタディ:アメリカ合衆国の国際貿易
 2.12 ケース・スタディ:カナダの国際貿易
 2.13 ケース・スタディ:日米貿易
 2.14 ケース・スタディ:新興工業諸国と新興輸出諸国
 2.15 比較優位に代わるもの:規模の経済
 2.16 比較優位に代わるもの:製品差別化と分業
 2.17 比較優位に代わるもの:寡占
 2.18 要約
第3章 相互需要
 3.1 フリー・ランチのような甘い話はない
 3.2 輸入需要曲線
 3.3 より一層の研究のために:所得効果と代替効果
 3.4 貿易量と交易条件
 3.5 弾力性
 3.6 ケース・スタディ:LDCの国際経済に関する諸問題
 3.7 ケース・スタディ:国際すず協定
 3.8 「弾力性楽観主義」と「弾力性悲観主義」:実証的推測
 3.9 ケース・スタディ:エネルギーの国際経済学
 3.10 ケース・スタディ:計算可能な一般均衡モデル
 3.11 より一層の研究のために:輸入需要曲線と輸出供給曲線の導き方
 3.12 より一層の研究のために:国際均衡の安定性
 3.13 要約
第4章 比較優位の基礎
 4.1 へクシャー=オリーン=サミュエルソン・モデル
 4.2 基本的な関係
 4.3 へクシャー=オリーン定理:比較優位と要素価格
 4.4 へクシャー=オリーン定理:所得分配と成長
 4.5 より一層の研究のために:へクシャー=オリーン=サミュエルソン・モデルの分析――企業
 4.6 より一層の研究のために:へクシャー=オリーン=サミュエルソン・モデルの分析――生産の一般均衡
 4.7 より一層の研究のために:へクシャー=オリーン=サミュエルソン・モデルの分析――基本命題
 4.8 ケース・スタディ:国際小麦市場
 4.9 ケース・スタディ:相対賃金の動き
 4.10 ケース・スタディ:韓国の輸出主導による成長
 4.11 特殊要素モデル
 4.12 レオンチェフ・パラドックス
 4.13 レオンチェフ・パラドックスについての可能な解釈
 4.14 へクシャー=オリーン=サミュエルソン・モデルの拡張
 4.15 要素賦存に代わるもの
 4.16 規模に関する収穫逓増と不完全競争
 4.17 要素賦存理論の検証
 4.18 ケース・スタディ:アメリカの貿易に含まれる生産要素
 4.19 ケース・スタディ:カナダの貿易に含まれる生産要素
 4.20 より一層の研究のために:多数財、多数要素 
 4.21 要約
第Ⅱ部 国際貿易の純粋理論のより一層の応用と拡張
第5章 関税と貿易理論
 5.1 関税
 5.2 比較優位と関税
 5.3 より一層の研究のために:関税のコストについての幾何学
 5.4 相互需要と関税
 5.5 関税と要素賦存説
 5.6 非関税障壁
 5.7 規模の経済と不完全競争のもとでの関税
 5.8 ケース・スタディ:カナダにおける貿易障壁撤廃の効果
 5.9 ケース・スタディ:日本車の対米輸出規制
 5.10 要約
第6章 通商政策
 6.1 保護の動機:国際経済目的
 6.2 保護の動機:国内経済目的
 6.3 保護の動機:所得分配
 6.4 より一層の研究のために:関税の次善的性格
 6.5 有効保護
 6.6 関税の政治経済学
 6.7 ケース・スタディ:アメリカ合衆国の関税の歴史
 6.8 ケース・スタディ:ヨーロッパの通商政策
 6.9 ケース・スタディ:カナダの関税史
 6.10 ケース・スタディ:米加間に自由貿易協定成立か?
 6.11 第2次世界大戦後の通商政策
 6.12 新保護主義の道具
 6.13 ケース・スタディ:ポーランド製ゴルフ・カートとカナダの木材
 6.14 ケース・スタディ:日本は公正か?
 6.15 要約
第7章 国際要素移動
 7.1 国際要素移動の基礎理論
 7.2 労働の移動
 7.3 ケース・スタディ:アメリカ移民法の改正
 7.4 国際資本移動
 7.5 より一層の研究のために:異時点問の貿易
 7.6 より一層の研究のために:ケース・スタディ:アメリカの経常収支悪化に対する異時点間分析による解釈
 7.7 トランスファー問題
 7.8 ケース・スタディ:ドイツの賠償とトランスファー問題
 7.9 直接投資と多国籍企業
 7.10 ケース・スタディ:巨人
 7.11 多国籍企業に対する公共政策
 7.12 ケース・スタディ:外国の直接投資に対するカナダの政策
 7.13 要約
第8章 エピローグ
補論 国際貿易の純粋理論概説 
参考文献
事項索引
人名索引

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著者

W.J.イーシア 著 小田正雄、太田博史 訳

小田正雄(おだ まさお)
関西大学経済学部教授

太田博史(おおた ひろし)
神戸商科大学教授

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