社会科学図書出版の多賀出版株式会社

 

書籍のご案内

経済学事始〔第4版〕
  
幸村千佳良 著
A5判・上製・320頁
(本体2,700円+税)
ISBN 978-4-8115-3592-0 C1033
ご注文精選TEXT
内容概略
経済現象を理解するうえで最も基本的かつ重要な法則を、現実経済に照らし合わせながらまとめた大好評の入門テキスト。今回の第4版ではデータを大幅に更新し、バブル崩壊から構造改革までの金融・財政政策の展開をわかり易く解説。経済・経営学部の学生に限らず、広く一般教養課程における「経済学」の講義に最適な一冊。全面2色刷。

(本書の特徴)
 ・基本的な経済法則および理論について、できるだけ平易な論理的説明を行っている。
 ・日本における多くの具体的事例について、理論がどのようにあてはまるかが検討されている。
 ・経済の動学的運動について多くの説明がされており、景気循環、景気安定化政策、スタグフレーション、
  為替変動、バブルとその崩壊などの現実の問題について、具体的な分析が行われている。
 ・各章の終わりに主要な用語の説明があり、練習問題が設けられているので、本文を理解したかどうか
  自分で点検できるようになっている。

(主な改訂事項)
 ・第10章「金融政策」の内容が、新日本銀行法施行など枠組みの変化に対応して改訂。
 ・第14章「バブルとその崩壊」の3節「バブルの崩壊と景気低迷」の内容が拡充(バブル崩壊後15年に及ぶ
  長期的な景気低迷について、その背景となった資産価格の低下について詳しく検討され、不良債権に
  由来する金融システムに対してどのような対策が講じられたか、また、どのような金融政策や財政政策が
  展開されたかが詳しくまとめられている)。
 ・第15章「富と所得の分配」におけるデータが大幅に改訂(長期の景気低迷により、所得の格差が拡大した
  ことがロレンツ曲線の変化によって示され、さらに所得再分配の効果についても検討している)。
 ・原油価格の動向、国内総生産、景気動向、フィリップス曲線、円レートなど日本経済に関するデータが
  大幅に更新。

このページのトップ▲

目次

はじめに
第1章 経済学の課題
 1.1 経済問題
 1.2 経済体制
 1.3 経済政策の目標
第2章 生産可能曲線
 2.1 生産可能曲線と機会費用
 2.2 経済成長と生産可能曲線のシフト
第3章 需要の法則
 3.1 市場の機能
 3.2 需要曲線と需要法則
 3.3 代替効果と所得効果および需要曲線の導出
第4章 供給の法則
 4.1 供給曲線と供給法則
 4.2 生産費用と限界費用
第5章 市場機構
 5.1 市場均衡
 5.2 市場機構の機能
 5.3 消費者余剰と生産者余剰
 5.4 市場の種類
 5.5 市場機構の欠陥
第6章 国民経済の枠組み
 6.1 フロー・ダイアグラム
 6.2 産業連関表
第7章 国民所得
 7.1 国内総生産
 7.2 分配面からみた国内総生産
 7.3 国内総支出額の構成項目
第8章 国民所得決定のケインズ理論
 8.1 歴史的背景
 8.2 潜在的GDP
 8.3 消費関数
 8.4 国民所得の決定理論
第9章 乗数理論と財政政策
 9.1 乗数理論
 9.2 財政政策
第10章 金融政策
 10.1 貨幣
 10.2 銀行制度と貨幣市場
 10.3 金融政策の目標と3つの手段
第11章 景気循環過程
 11.1 景気循環過程
 11.2 景気循環の3つの態様
 11.3 日本の景気循環過程
 11.4 投資の決定要因
 11.5 加速度原理
第12章 景気安定化政策
 12.1 政策のラグ
 12.2 自動安定化装置
 12.3 マネタリストの見解
第13章 フイリップス曲線とスタグフレーション
 13.1 一般物価水準
 13.2 総供給曲線と総需要曲線
 13.3 インフレーションの種類
 13.4 フィリップス曲線とスタグフレーション
第14章 バブルとその崩壊
 14.1 バフルとは
 14.2 バブルの発生
 14.3 バブルの崩壊と景気低迷
第15章 富と所得の分配
 15.1 ロレンツ曲線
 15.2 不平等の源泉と再分配政策
第16章 国際貿易
 16.1 絶対的優位
 16.2 比較優位
第17章 国際通貨体制
 17.1 外国為替市場
 17.2 国際通貨体制
練習問題解答
索引

このページのトップ▲

著者

幸村千佳良 著

幸村千佳良(こうむら ちから)
成蹊大学経済学部教授

このページのトップ▲