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経済学の歴史 1630―1980
―人物・理論・時代背景  
ハンス・ブレムス 著 駄田井正 他訳
A5判・並製・474頁
(本体3,700円+税)
ISBN 4-8115-4111-1 C1033
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内容概略
 本書の第1の特徴は、現在理論研究が行われているような方法で経済理論の歴史研究を行っている点である。すなわち、数学的に構成されたモデルとして、その整合性を確かめ、それらの解を求め、その属性を見ている。第2は、数学展開のみでそっけなくしないため、数学モデルの前提と得られた結論を原典に照らし合わせ確認している点である。さらに、1980年代の理論まで取り扱っており、現代の理論までにつながる学習ができる。入門的知識を身に付けている学習者が、知識を整理し理解を深めるのに最適な内容になっている。

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目次

経済理論における人と思想
第Ⅰ部:1630-1730 重商主義
第Ⅱ部:1730-1770 限界効用、一般均衡と部門間均衡、限界生産力、インフレーション、利子率
 第1章 扶養可能人口と土地価値説:カンティロン
 第2章 部門間均衡:ケネー
第Ⅲ部:1770-1870 イギリス古典派、限界生産力独占と多占、限界効用
 第3章 扶養可能人口と労働価値説:リカード
 第4章 論理矛盾(ノン・セクイター):マルクス
第Ⅳ部:1870-1930 静学的および動学的一般均衡、効用関数、資本理論、部分均衡、生産関数、資本と貨幣、資源の異時間配分
 第5章 静学的一般均衡:ワルラス
 第6章 帰属と静学的一般均衡:メンガー、ウィーザー
 第7章 労働と資本の静学的一般均衡:ベームバヴェルク
 第8章 資本理論と貨幣理論の結合:ヴィクセル
第Ⅴ部:1930-1980 非純粋競争、失業、一般均衡の存在、産業間均衡、ゲーム理論、成長、インフレーション
 第9章 過少雇用均衡、貨幣政策:ケインズ
 第10章 過少雇用均衡、財政政策:ハンセン
 第11章 動学的一般均衡の存在:フォン・ノイマン
 第12章 産業間均衡:レオンティエフ
 第13章 静学的一般均衡の存在:ワルラスの後継者
 第14章 ゲーム理論:フォン・ノイマン、モルゲンシュテルン
 第15章 新古典派成長:ティンバーゲン、ソロー
 第16章 自然失業率の理論:フリードマン
 終 章 学説史の旅の価値
参考文献
人名索引
訳者あとがき

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著者

ハンス・ブレムス 著 駄田井正 他訳

井原豊實(いはら とよみ)
熊本大学法学部教授

大水善寛(おおみず よしひろ)
第一経済大学経済学部講師

鈴木康夫(すずき やすお)
熊本大学法学部助教授

駄田井 正(だたい ただし)
久留米大学経済学部教授

長島正治(ながしま まさはる)
九州大学経済学部講師

松尾 匡(まつお ただす)
久留米大学経済学部講師

矢野生子(やの いくこ)
九州共立大学経済学部講師

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