ドイツ外国人職業研修制度の実際
A5判・上製・288頁
（本体6,000円＋税）
ISBN 4-8115-5311-X
内容概略
本書は、歴史的に名高い中世のマイスター制度を伝統的に受け継ぎ、今なおそれを制度として活用・発展させているドイツの熟練技術者養成制度を教育制度全体の中での統一的システムとして明らかにし、さらにその国民的職業教育制度の上にドイツがどのように外国人あるいは外国籍生徒の職業教育に力を入れているかを明らかにしようとしたものである。
それはまた、現在海外援助の方法が問われている日本のＯＤＡ援助のあり方とも関連する、ドイツの海外援助としての職業研修教育の現状把握とも結びついている。著者の長年にわたるドイツでの資料収集と現地調査・インタビューに裏付けされた具体的な説明にもとづく研究発表である。
なお、本書は出版に際しての科学研究費補助のほかに、研究内容について過去３年間にわたる文部省科学研究費の交付を受けて実施されたものである。
それはまた、現在海外援助の方法が問われている日本のＯＤＡ援助のあり方とも関連する、ドイツの海外援助としての職業研修教育の現状把握とも結びついている。著者の長年にわたるドイツでの資料収集と現地調査・インタビューに裏付けされた具体的な説明にもとづく研究発表である。
なお、本書は出版に際しての科学研究費補助のほかに、研究内容について過去３年間にわたる文部省科学研究費の交付を受けて実施されたものである。
目次
第Ｉ部 ドイツにおける学校教育と職業実務教育との一体性
第１章 ドイツにおける学校教育制度とその特徴
第２章 ドイツにおける二元制職業教育制度の概要と内容
第３章 二元制職業教育後の職業実務教育と大学教育との関連性
第４章 ドイツにおける大学教育と職業実務教育の比重の重さ
第５章 ドイツの職業教育システムにおける実務実習企業の機能と役割
第６章 ドイツ連邦職業教育研究所の機能と役割
第II部 ドイツにおける外国人職業教育と職業研修の実際
第７章 外国人生徒のドイツ居住の状況とその環境
第８章 ドイツ在住外国人生徒の学校就学状況
第９章 ドイツにおける在住外国人の職業教育の状況
第10章 ドイツ在住外国人青少年対象職業研修教育補助政策
第11章 海外援助としてのドイツの外国人職業研修の状況
著者
岩井清治（いわい きよはる）
1942年 長野県生まれ
1969年 明治大学大学院商学研究科博士課程単位取得修了
1994年 経済学博士（東洋大学）
現在、桜美林大学経済学部教授
主著：
『ペストの風土と台風の風土』（学文社）
『中世南ドイツ麻織物貿易史の研究』（白桃書房）
『西ヨーロッパ貿易風土論』（白桃書房）
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