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パスカル頻度表 第2巻の1
輪田裕・白石修二・柴田勝征 著
A5判・上製・552頁
(本体14,000円+税)
ISBN 4-8115-5361-6
17世紀フランスの思想家パスカルは、人間の本性に深く思いをめぐらせ、その宗教思想の普遍性は現代においても色あせることはない。むしろデカルト的合理主義に深刻な危機意識が表明される現代において、ますますその存在意義は大きいと言えるだろう。
今回、パスカルがその生涯で成した全ての仕事について、データーベース化を試みようと、福岡大学内でプロジェクトを組んだ。数学者、科学者、思想家、宗教家といくつもの分野において、39歳でこの世を去るまで最高レベルの仕事をし続けた偉人の業績は、現在フランス人メナールによって決定版がまとめられつつある。著者らは現在、この全集に沿って、既刊分全てをデーターベース化している。このデーターベース化により作成されたのが今回出版された第2巻分の頻度表である。
第2巻の頻度表については、全部で4章からなり、フランス語テキストを作品全部と作品ごとに分け、それぞれについてそのアルファベット順、多寡順、逆引き順を表記した。ラテン語に関しても同じように全体と作品ごとに分け、アルファベット順、多寡順、逆引き順を設け表記した。第2巻はパスカル16歳から 30歳までの約15年間の間に書かれた論文、手紙などが中心である。数学者・科学者として確固たる位置を築きながら、宗教思想にも目覚めた時期である。
メナール版を読み解く場合の一次資料として大いに活用していただきたく思う。
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輪田裕・白石修二・柴田勝征 著
輪田 裕( わだ ゆたか)
福岡大学人文学部教授
白石修二(しらいし しゅうじ)
福岡大学理学部教授
柴田勝征(しばた かつゆき)
福岡大学理学部教授
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