現代国際貿易論（Ⅱ）
―財貿易と要素移動の統合理論
A5判・上製・416頁
（本体4,500円＋税）
ISBN 4-8115-5491-4
内容概略
原著は、1980年代に入って飛躍的な発展をとげた国際経済学のフロンティアを体系的にまとめるとともに、財の貿易と生産要素の国際移動を統一的なフレームワークで鮮やかに分析した優れた研究書である。
完全競争と規模に関する収穫一定のもとでの標準的な貿易理論の説明からスタートし、不完全競争と収穫可変のもとでの純粋理論の解明、国際貿易の厚生経済学の基本定理、不完全競争下の貿易理論、要素移動が存在する場合の貿易政策に関する新しい成果などが、著者の優れた研究とともに示されている。
とりわけ生産要素の国際移動に関するトピックス、すなわち貿易の要素含有量、財の貿易と要素移動、直接投資や国際労働移動などが、洗練された手法で鮮やかに分析されており、その成果には目を見張るものがある。（「訳者まえがき」より）
完全競争と規模に関する収穫一定のもとでの標準的な貿易理論の説明からスタートし、不完全競争と収穫可変のもとでの純粋理論の解明、国際貿易の厚生経済学の基本定理、不完全競争下の貿易理論、要素移動が存在する場合の貿易政策に関する新しい成果などが、著者の優れた研究とともに示されている。
とりわけ生産要素の国際移動に関するトピックス、すなわち貿易の要素含有量、財の貿易と要素移動、直接投資や国際労働移動などが、洗練された手法で鮮やかに分析されており、その成果には目を見張るものがある。（「訳者まえがき」より）
目次
第Ⅳ部 厚生経済学と貿易利益
第８章 国際貿易の厚生経済学における標準的諸定理
第９章 不完全競争経済における貿易利益
第Ⅴ部 貿易政策
第10章 ディストーションの理論と最適な政策介入
第11章 財貿易および要素移動と通商政策
第12章 戦略的貿易政策
第Ⅵ部 その他の重要なトピックス
第13章 多国籍企業
第14章 国際労働移出入
著者
Kar-yiu Wong（カーユー・ウォン）
1950年にHongKongに生まれる。1979年にChinese University of HongKongを卒業後アメリカに渡る。
1983年にCoumbia大学よりPh.Dを取得。現在ワシントン大学教授。
http://faculty.washington.edu/karyiu/
下村耕嗣（しもむら こうじ）
神戸大学経済研究所教授。Ph.D（ニュー・サウス・ウェールズ大学）
太田博史（おおた ひろし）
神戸大学大学院国際協力研究科教授。Ph.D（ニュー・サウス・ウェールズ大学）
大川昌幸（おおかわ まさゆき）
立命館大学経済学部教授。Ph.D（ニュー・サウス・ウェールズ大学）
小田正雄（おだ まさお）
関西大学経済学部教授。経済学博士（神戸大学）
©Copyright 2004-2024, Taga Shuppan. All Rights Reserved.