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書籍のご案内

[ハンドブック]公共選択の展望Ⅰ
(全3巻)  
D.C.ミューラー 編 関谷登、大岩雄次郎 訳
A5判・上製・312頁
(本体3,500円+税)
ISBN 4-8115-5721-2
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内容概略
 公共選択もしくは合理的政治学は、合理的個人が彼ら自身の利益を促進しようとするモデルに依拠しているという点で、政治的行動の研究への他のアプローチと異なっている。この5部からなる原書はその分野の主要なアイデアおよい文献をサーベイする。
 北米およびヨーロッパからの経済学者、政治学者、30人によって書かれた25の論文を収録している。本書は、そのうちの第Ⅰ部、第Ⅱ部を収録。
 第Ⅰ部は、政治およびそれが取りうる多様な形態――民間と公的制度の混合、国際組織、連邦主義および立憲的政府を含む――の性質および正当性を論じる。第Ⅱ部は、さまざまな投票ルールおよび選好集計手続の特性を検討する。

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目次

  第1章 公共選択の展望
第Ⅰ部 協力の必要性と形態(デニス・C・ミューラー)
  第2章 国家の経済理論(ラッセル・ハーディン)
  第3章 市場でも国家でもなく(エリノア・オストロム/ジェイムス・ウォーカー)
  第4章 連邦主義の政治経済学(ロバート・ノイマン/ダニエル・ルビンフェルド)
  第5章 国際組織の公共選択(ブルーノ・フライ)
  第6章 立憲的公共選択(デニス・C・ミューラー)
第Ⅱ部 投票ルールと多数決ルール
  第7章 循環と多数決ルール(ジェームス・エネロウ)
  第8章 多数決ルール(ダグラス・リー/エリック・シックラー)
  第9章 集団選択と個人の判断(ペイトン・ヤング)
  第10章 選好集計のいくつかのパラドックス(プラサンタ・パタナック)
  第11章 公共事業に対する投票と選好顕示(ニコラス・タイドマン)

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著者

D.C.ミューラー 編 関谷登、大岩雄次郎 訳

デニス・C・ミューラー(Dennis C.Mueller)

 ウィーン大学経済学部教授。彼の主要な研究関心は、公共選択および産業組織論にある。
彼は、Public Choice Ⅱ,Profits in the Long Run,および Constitutional Democracy の著者であり、また多くの論文を書いている。
彼は、公共選択学会、南部経済学会、産業組織学会、およびEARIEの元会長である。


関谷 登(せきや のぼる)

1947年生まれ
東北学院大学経済学部教授
著 書 『入門公共選択』(共著)、『公共経済学の基礎』(共著)、『制度経済学の基礎』(共著)
訳 書 N.マーキュロ&T.ライアン『法と経済学』、J.M.ブキャナン『コンスティテューショナル・エコノミックス』(共訳)

大岩雄次郎(おおいわ ゆうじろう)

1948年生まれ
東京国際大学経済学部教授
著 書 『入門公共選択』(共著)、『公共経済学の基礎』(共著)、『経済政策の基礎理論』(共著)
訳 書  J.M.ブキャナン『自由の選択』(共訳)、G.タロック『政府は何をなすべきか』

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