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高齢者介護支援システムの研究
  
高尾公矢 著
A5判・上製・280頁
(本体4,900円+税)
ISBN 4-8115-5611-9
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内容概略
 いまわが国では、超高齢社会の到来を目前に控え、高齢期を家族とともに住み慣れた地域で安心して暮らすことができる介護支援システムを構築することが市町村の緊急の課題となっている。2000年4月から介護保険が導入されるが、介護保険の実施主体は市町村であり、この制度が円滑に機能するか否かは市町村が 1994年に策定した老人保健福祉計画を基に介護支援システムをどのようにつくりあげているかが鍵を握っている。
 本書は、福祉社会学の視点から高齢者福祉政策の歴史的展開過程を踏まえ、今日の高齢者福祉政策の内容を検討し、全国の自治体を対象にした「高齢者保健福祉計画に関する調査」の結果を基に介護支援システムづくりの現状と課題を明らかにするとともに、全国各地の特徴的な事例を提示し、地方自治体における高齢者介護支援システムづくりのあり方を検討している。

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目次

第1章 高齢者福祉政策の展開
  第1節 老人福祉法成立以前/第2節 老人福祉法成立以後/
  第3節 地域福祉の創造と福祉コミュニティ
第2章 高齢者介護政策の現状
  第1節 老人保健福祉計画策定の経緯/第2節 老人保健福祉計画の特徴/
  第3節 介護保険法
第3章 老人保健福祉計画をめぐる諸問題-全国調査の結果を手がかりとして-
  第1節 調査の概要/第2節 「計画」の実現可能性/
  第3節 在宅福祉サービスの達成状況/第4節 施設福祉サービスの達成状況/
  第5節 在宅福祉サービスの現状/第6節 自治体が抱える在宅福祉サービス/
  第7節 施設福祉サービスの現状/第8節 介護保険に対する自治体の意見/
  第9節 介護基盤整備の方向性
第4章 住民主体の福祉のまちづくりの展開-秋田県鷹巣町の事例-
  第1節 地域の実態/第2節 老人保健福祉計画/
  第3節 福祉のまちづくりの経緯/第4節 福祉予算をめぐるコンフリクト/
  第5節 町を二分した対立の構図/第6節 町長選挙/
  第7節ケアタウン構想/第8節 福祉のまちづくりの新地平/
  第9節 ケアタウン計画
第5章 福祉施設主体の福祉コミュニティ-秋田県大森町の事例-
  第1節 福祉のまちづくり/第2節 福祉施設誘致と目指す方向性/
  第3節 新エリア構想
第6章 保健・医療・福祉の統合を目指した福祉のまちづくり-山形県西川町の事例-
  第1節 保健・医療・福祉の統合/第2節 地域の特性と福祉のまちづくり/
  第3節 統合の背景と内容/第4節 システムづくり
第7章 介護保険制度をめぐる諸問題-2つのモデル事業を手がかりとして-
  第1節 モデル事業と介護認定/第2節 過疎地域の在宅サービス/
  第3節 過疎地の課題と問題点

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著者

高尾公矢 著

高尾公矢(たかお きみや)

1949年 兵庫県生まれ
1977年 東洋大学大学院社会学研究科博士課程満期退学 社会学修士
現 職 聖徳大学人文学部教授
著 書 『福祉コミュニティの研究』(共著、多賀出版、1996年)
    『学校と地域のきづな』(共著、教育出版、1999年)
    『イジメは社会問題である』(共著、信山社、1999年)
    『現代児童福祉概論』(共著、川島書店、1999年)

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