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書籍のご案内

大恐慌
―経済政策の誤りが引き起こした世界的な災厄  
T.E.ホール、J.D.ファーグソン 著 宮川重義 訳
A5判・上製・240頁
(本体2,900円+税)
ISBN 4-8115-5671-2
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内容概略
 本書は、この世界的不況を引き起こした経済政策と不況を過酷な「大恐慌」に転じた要因について述べる。
 この不況を引き起こした責任は合衆国のおこなった政策にあることはほぼ間違いなく、そして金本位制が経済収縮を世界中に拡大した。さらに、多くの国で金融システムが弱体化したこと、それにいくつかの国では金本位制を維持しようと試みられたこと、これらが重なり合って不況を「大恐慌」にしたのである(「日本語版への序文」より)。
――大恐慌の具体的な諸相を当時の記録から豊富に再現し、さらにマクロ経済学活性化の視点から当時の経済政策を分析する。

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目次

第1章 何が起こったのか
第2章 反動の時代
第3章 金本位制
第4章 諸外国の場合
第5章 大恐慌の始まり 1929-30年
第6章 災いの種をまく
第7章 1931年:槍が峰の年
第8章 増える銀行倒産 1932-33
第9章 経済復興:ニューディール政策の最初の数年
第10章 ドイツ:復興したがその犠牲は大きかった
第11章 第二次ニューディール政策と1937-38の不況
第12章 ついに終わる
第13章 むすび:再び起こりうるか

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著者

T.E.ホール、J.D.ファーグソン 著 宮川重義 訳

宮川重義(みやがわ・しげよし)

1947年 滋賀県生まれ
1976年 同志社大学大学院経済学研究科博士課程修了
専 攻 金融論
現 在 京都学園大学経済学部教授
著 書 『現代マクロ経済の分析』(昭和堂,、1981年)
    『現代アメリカ経済論』(共著、日本経済評論社、1989年)
    『実証分析日本経済の構造』(共著、同文館、1999年)
訳 書 バトラー著『フリードマンの経済学と思想』(多賀出版、1988年)
    シェフリン著『マクロ経済政策―理論、歴史、政策』(共訳、昭和堂、1992年)

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