序 章 経済発展問題への新しいアププローチ
第Ⅰ部 農工間労働移動と経済発展
第2章 都市化と経済発展――収穫逓増下における、
国際間の発展の集中パターンの形成と、その変化のメカニズム
はじめに/分業的発展観の系譜/農工間労働移動と国際競争力/
経験上の証拠/アジア経済危機問題へのインプリケーション/結語
第3章 発展水準の両極分解とその再収束過程のシミュレーション
はじめに/理論モデル/初期条件の違いと発展の分岐、
収束パターンの形成/後発国間の発展の排斥効果
補論 コンピュータ・シミュレーションの手法
第4章 経済発展過程における生産性成長と要素投入成長の役割
はじめに/論争の過程/労働生産性成長と雇用成長――長期の「率」と短期の「量」/
モデルに現れたパターンと現実のデータの対応関係/
「量」の効果と「まぼろしのアジア経済」論/結論
第Ⅱ部 技術革新、資本財産業の集積と経済発展
第5章 資本財産業の形成と技術革新
はじめに/技術革新、移転論の現状/技術移転と能力形成果/
技術革新における資本財産業の役割/Rosenberg仮説は妥当か?/結語
第6章 技術ハブ形成のメカニズムと国際分業パターンの形成
はじめに/後発国への技術移転/基盤技術産業の立地の現状/
基盤技術産業の立地原理/規模=密度ルールの存在とアジア国際運分業の将来/結語
第7章 経済の発展サイクルと工業化の国際波及のメカニズム
はじめに/地域特化の経済、都市化の経済と産業立地/
機械工業集積パターン形成の自己強化メカニズム/工業化の集中と分散/
経済発展問題の本質――「密度とパターン形成」
松尾昌宏(まつお まさひろ)
1965年 京都市に生まれる
1988年 京都大学経済学部経済学科卒業
1995年 京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学
京都学園大学経済学部専任講師
1998年 経済学博士(京都大学)
現 在 京都学園大学経済学部助教授、経済発展論、国際経済学担当
2001年4月より桜美林大学国際学部助教授、経済開発論担当
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