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書籍のご案内

法と経済学
  
J.L.ハリソン 著 小林保美、松岡勝実 訳
A5判・上製・256頁
(本体3,200円+税)
ISBN 4-8115-5751-4
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内容概略
 「法と経済学」は、ミクロ経済理論を用いて法律や法制度、および法現象を説明しようとする学問領域である。
 本書は、法と経済学において用いられる基礎的分析用具を解説しながら、その主要内容を平易な語り口で示すとともに、現時点における課題と今後の研究方法を示唆した貴重な入門の書である。
 また、比較的新しいこの学問的潮流を知るうえでも最適。

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目次

第1章 序 論
第2章 価格理論概説
  需要、供給、および市場均衡/弾力性/完全市場と不完全市場/限界分析概説
第3章 法と経済学における用語と論点
  効率性/利己心の合理的極大者/選択と選好/外部性/複雑化要因
第4章 コースの定理と関連する財政上の諸問題
  コースの定理/交渉の問題/資産効果/取引費用に対する対応/権原の保護
第5章 契約法への諸適用
  契約法/契約の成立/契約法と配分上の目的/契約法上の救済策/債務不履行責任の免除
第6章 不法作為法の経済学
  事故費用と不法行為法の経済学/責任、権利の割当、および外部性/過失の標準/
  過失モデルの精緻化/過失の標準の精緻化/危険の引受/厳格責任/損害補償額
第7章 独占禁止法の経済学
  完全競争と独占という競争上の両極端/市場支配力と市場の限定
第8章 政治規制の経済学
  自然独占の原理/過当競争/本質的に希少な資源の配分/取引費用と外部性への対応
第9章 公共選択
  なぜ政府をもつのか/政府に対する接近方法/そもそもなぜ投票するのか/
  投票を通じた選好確定の問題/立法の経済理論

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著者

J.L.ハリソン 著 小林保美、松岡勝実 訳

小林保美(こばやし やすよし)

1959年 東京都生まれ
1987年 東洋大学大学院経済研究科博士課程後期課程修了(経済学博士)
現 在 富士大学経済学部教授
主 著 『制度の経済学』(中央大学出版会、1995年)
    『サプライ・サイドの経済学』(多賀出版、1996年)


松岡勝実(まつおか かつみ)

1962年 神奈川県生まれ
1997年 創価大学大学院法科研究科博士後期課程修了(法学博士)
現 在 富士大学経済学部教授
主 著 『債権総論』(共著、成文堂、1996年)
    『民法判例30講』(共著、成文堂、2000年)

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