第1章 金融機関の自由化・国際化と金融再編の動向
――銀行・証券・保険業の分析を通じて(成田修身)
バブル崩壊による金融危機と海外活動/金融機関経営の分析と問題点の抽出/
金融機関の不良債権処理とディスクロージャー/金融技術革新と金融労働の「合理化」/
金融制度改革と金融期間の再編/結びにかえて――公的資金の導入と金融機関、監督官庁の社会的責任
第2章 現代の小売・サービス業の経営分析(谷江武士)
現代の小売業経営の現況/小売業における規制緩和の影響/
1990年代の百貨店・スーパーコンビニの企業経営/小売業の財務分析/
サービス業経営と財務分析/小結――小売・サービス業の課題
第3章 世界的再編成のなかの日本の自動車産業(丸山惠成)
日本における自動車の産業としての特質/日本の自動車産業の発展/
世界的再編の波と日本の自動車メーカー/下請再編とモジュール化の進展/
日本の自動車メーカーの収益構造/アジア経済危機以降と日本の自動車メーカー
第4章 日本電気機械工業の分析(大西勝明)
電機機械工業の概要と位相/構造的変化と停滞/国際化/
リストラクチャリングの展開/21世紀の電気機械工業
第5章 ガリバー型寡占に向かう鉄鋼(井上秀次郎)
高炉メーカーの分析/電炉メーカーの分析/業界構造の分析/
おわりに――「二重構造か」から「ガリバー型構造」へ
第6章 テレコム企業の展開と新潮流(井上照幸)
電電公社の経営分析/NTTの総資本構成と収支状況/NTTの経営指標分析/
競争の新段階に直面するテレコム企業
第7章 失速の日本航空業(熊谷重勝)
はじめに――航空業の資本性と社会性/まずは事実確認――利益率低下と資本欠損/
なぜこうなったか――費用の増大と過剰投融資/なぜこうなったか――金融資本支配と航空行政/
これからどうなるか――航空業リストラと社会責任
第8章 運輸産業――トラック事業を中心に(桜井 徹)
運輸産業の定義・範囲とその特徴/運輸産業の枠組み(トラック事業中心)/
トラック事業の推移とその特徴/トラック企業の経営分析
第9章 現代の石油産業と経営分析――転換期の石油会社と規制緩和(田村八十一)
変貌する原油輸入とエネルギー供給/石油産業と石油グループの特質と現状/
石油産業および石油会社の収益・財務分析/「規制緩和」と淘汰される中小販売業者/
環境と石油産業
大橋英五(おおはし ひでいつ)
1942年生まれ。立教大学大学院経済学研究科博士課程修了。
神奈川大学経済学部助教授を経て、1982年立教大学経済学部教授。
著書:『現代企業と経営分析』(大月書店)
『企業再構築と経営分析』(共編著、ミネルヴァ書房)
『独占企業と減価償却』(大月書店)他
成田修身(なりた おさみ)
1934年生まれ。日本大学大学院商学研究科教授。
谷江武士(たにえ たけし)
1945年生まれ。名城大学短期大学部教授
丸山惠成(まるやま よしなり)
1934年生まれ。東邦学園大学学長
大西勝明(おおにし かつあき)
1943年生まれ。専修大学商学部教授
井上秀次郎(いのうえ ひでじろう)
1945年生まれ。東邦学園大学経営学部教授
井上照幸(いのうえ てるゆき)
1947年生まれ。大東文化大学経営学部教授
熊谷重勝(くまがい しげかつ)
1947年生まれ。立教大学教授
桜井 徹(桜井 とおる)
1950年生まれ。日本大学商学部教授
田村八十一(たむら やそかず)
1963年生まれ。長野経済短期大学助教授
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