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連邦型ネットワークの経営
  
西村友幸 著
A5判・上製・192頁
(本体4,400円+税)
ISBN 4-8115-6241-0
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内容概略
 連邦型ネットワークは,法的に独立した複数の加盟組織,およびそれらを調整する連邦管理組織とによって構成される組織間ネットワークである。
 従来、おもに非営利の分野で採用されてきた連邦型ネットワークは,近年になって営利分野でも有望な組織形態として注目され採用され始めた。いずれの分野に属するにせよ,連邦型ネットワークは全体が1つのユニットとして,他の組織やネットワークと競争している。
 このような連邦型ネットワークのマネジメントを解明するために,本書ではまず,先行研究の検討に基づき,①経営戦略,②組織能力,③ネットワーク有効性の3つの概念からなる分析枠組を提示する。次にこの枠組に則して,連邦型ネットワークにおいて相互に対極をなす委任型ネットワークと任意型ネットワークのマネジメントを,それぞれセブン-イレブンと日本YMCAを事例として取り上げ分析する。
 これら2つのケース・スタディの結果を比較検討し,連邦型ネットワークのマネジメントの特徴を析出するとともに,それが単一組織のマネジメントといかに異なるかを指摘する。

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目次

第1章 序 論
  Ⅰ. はじめに/
  Ⅱ. 研究の目的と構成
第2章 先行研究の検討と分析枠組の提示
  Ⅰ. 組織間ネットワークと連邦型ネットワーク/
  Ⅱ. 連邦 型ネットワークのマネジメント研究/
  Ⅲ. 分析枠組/Ⅳ. 研究の方法と対象
第3章 セブン-イレブンのケース・スタディ  Ⅰ. 委任型ネットワークとしてのセブン-イレブン/
  Ⅱ. セブン-イレブンの経営戦略/
  Ⅲ. セブン-イレブンの組織能力/
  Ⅳ. セブン-イレブンのネットワーク有効性/
  Ⅴ. 小 括第4章 日本YMCAのケース・スタディ  Ⅰ. 任意型ネットワークとしての日本YMCA/
  Ⅱ. 日本YMCAの経営戦略/
  Ⅲ. 日本YMCAの変革/
  Ⅳ. 日本YMCAのネットワーク有効性/
  Ⅴ. 小 括第5章 比較分析およびモデル分析  Ⅰ. 2つのケースの比較/
  Ⅱ. モデルによる連邦型ネットワークと単一組織の比較第6章 要約と結論  Ⅰ. 本研究の要約/
  Ⅱ. 本研究のインプリケーション/
  Ⅲ. 今後の課題
参考文献、索 引

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著者

西村友幸 著

西村友幸(にしむら ともゆき)

1970年 札幌生まれ
1993年 北海道大学経済学部卒業
    日動火災海上保険株式会社勤務
2000年 北海道大学大学院経済研究科博士後期課程修了
    経営学博士(北海道大学)
現在、釧路公立大学経済学部専任講師
主著:『日本企業のコープレートガバナンズ』(共著、生産性出版)
   『知識文化論Ⅰ』(共著、新評論)

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