社会科学図書出版の多賀出版株式会社

 

書籍のご案内

財政学の系譜と課題
  
能勢哲也 著
A5判・上製・164頁
(本体2,800円+税)
ISBN 4-8115-6161-9
ご注文
内容概略
 本書は、著者が最近の論文や講演、研究討議等において、財政学の系譜とそれに基づく将来の財政学の課題について主張したことを纏めて、一輯としたものである。
 ここで本書の関心は二つあり、一つは財政学における財政思想の再認識という点である。ここに財政学というのは、もとより財政の規範ないし格率であって、租税思想および支出思想に表象され、さらに租税原則、支出原則に具体化されるものである。(略)
 今日一つ、より強い関心は、その社会・文化的風土の特質ゆえに、主要国の財政思想に夫々国民的特性があり、それが財政学の性格を規定しているのではないか、という問題である。(「はしがき」より)

このページのトップ▲

目次

第1章 国民宗教、国会、そして財政思想――その比較文化論的ノート――
第2章 文化開発としての財政学
第3章 日本の財政学の開発
第4章 池上惇『財政思想史』を巡って
第5章 財政学の One Generation ――1976+30=?――
第6章 イギリス財政学の系譜――U.K.ヒックスとの対話を巡って――
第7章 U.K.ヒックスの財政学
第8章 20世紀財政学の系譜と今後の課題

このページのトップ▲

著者

能勢哲也 著

能勢哲也(のせ てつや)

1927年 兵庫県に生まれる
1950年 神戸商科大学経済学科(現・神戸大学経済学部)卒業
1965年 オックスフォード大学D.Phil(経済学博士)
神戸商科大学教授を経て、大阪国際大学政経学部教授
Public Finance 誌編集委員
著訳書 『近代租税論』(中央経済社、1961)
    U.K.ヒックス『成長の財政理論』(東洋経済社、1967)
    『公共財サービスの理論と政策』(日本経済新聞社、1980)
    『財政の計量分析』(創文社、1982)
    『現代財政学』(有斐閣、1986)
    『地方財政政策の数量分析』(共編著、多賀出版、1988) ほか

このページのトップ▲