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書籍のご案内

Clumsinessを呈する就学前児童の発達評価と支援に関する実証的研究
  
飯村敦子 著
A5判・上製・160頁
(本体4,700円+税)
ISBN 4-8115-6371-9 C1037
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内容概略
 本書は、わが国はもとより、欧米の発達運動学研究で未開拓である幼児の身体協応性発達について、パフォーマンステストによる客観的評価法と日常の運動スキルを観察するチェック法による2つのアセスメントを開発し、それを活用してClumsiness児童の存在を明らかにしている。さらに、保育の環境差に着目した身体協応性発達の分析とClumsinessを呈する幼児への発達支援に関する実証的研究により、ムーブメント教育による身体運動の有効性を証明した。つまり、支援が必要な子どもに対して、遊びの要素を有するムーブメントプログラムによる身体運動の意義と教育での発達の可能性(Educability)を検証したのである。
 本書の研究成果は、Clumsinessを呈する就学前児童やLD、ADHD、及びその周辺児童への身体運動の意義を方向づけるものであり、教育、療育、保育関係者等に多くの示唆を与えている。

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目次

  第Ⅰ部 研究の背景と目的および方法
1. Clumsy Childrenに関する研究の動向
2. Clumsy Childrenの定義と諸問題
3. 研究の目的および仮説と方法
  第Ⅱ部 就学前児童の身体協応性評価法の開発研究
研究1:身体協応性評価法開発に向けた就学前児童の運動発達調査
研究2:就学前児童のThe Body Coordination Test(幼児版BCT)の開発研究-運動機能面からの取り組み
研究3:幼児版BCTの適用による就学前児童の身体協応性発達の研究-その実態と発達スクリーニング用MQ値の作成
研究4:就学前児童のMovement Skill Assessment(MSA)の開発研究-運動スキル面からの取り組み
研究5:試作MSAの適用による就学前児童の運動スキル発達の実態
  第Ⅲ部 Clumsinessを呈する就学前児童の発達支援に向けた実証的研究
研究6:Clumsinessを呈する就学前児童のMovement Skillの実態-BCT及び試作MSA適用によるClumsy Childrenの分析
研究7:保育の環境差から見た就学前児童の身体協応性発達の分析とムーブメント教育によるClumsy Children への発達支援の実証  
  第Ⅳ部 研究総括-Clumsinessを呈する就学前児童の発達評価と支援に関する結論
1. 研究のまとめ
2. 発達教育学的側面からの支援方法の提言
3. 今後の課題

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著者

飯村敦子 著

飯村敦子(いいむら あつこ)
東京福祉大学社会福祉学部助教授

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