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投資資金調達と経済変動
渡辺和則 著
A5判・上製・322頁
(本体7,200円+税)
ISBN 4-8115-6451-0 C1033
本書の目的は、金融不安定性モデルによって金融的要因と経済の不安定性との関連を解明することである。金融不安定性とは、実物的または貨幣的な衝撃による総産出量の変動が金融的要因によって増幅されることである。テイラー=オコンネル(1985)は、右下がりのLM曲線を使ってH.P.ミンスキーの理論の定式化を行った。本書では金融資産市場の均衡曲線(LM曲線を含む)が右下がりのモデルを金融不安定性モデルとして位置付け、企業の投資資金調達と銀行の信用創造が定式化された金融不安定性モデルを構築し、それを用いて金融的要因と経済の不安定性との関連を解明する。
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第1章 代表的な金融不安定性モデル
第2章 銀行のバランス・シート調整と経済変動
第3章 銀行の自己資本と貸し付けに対する期待未回収率の動態と経済の不安定性
第4章 情報の非対称性と信用割当
第5章 債務不履行に対するリスクと金融不安定性
第6章 経済主体の期待と中央銀行による金融調節
第7章 信用と株式による資金調達と金融不安定性
第8章 資金調達力に格差がある2部門金融モデル
第9章 貨幣と信用の内生的供給メカニズムを含む2部門発展モデル
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渡辺和則 著
渡辺和則(わたなべ かずのり)
二松学舎大学政治経済学部教授
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