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書籍のご案内

海と人間:21世紀の学際的研究
  
前田久明・嘉田良平 編著
A5判・上製・256頁
(本体3,000円+税)
ISBN 4-8115-6901-6 C1033
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内容概略
人と海のかかわり、海の有効利用という観点から、今後われわれがどのように海と向き合っていくべきかを、技術、経済、社会、文化を統合する新しいシステムをどのように創造していくかという問題性の中で各分野の専門家がわかり易く分析する。2000年に発足した「海と人のシステム研究会」の研究成果を一冊にまとめた。

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目次

序文
序章 海から展望する日本の未来
 1. 生命の母なる海
 2. 海の歴史
 3. 海洋アジアのパワーバランス
 4. 海洋のテクノロジー
 5. 本書の概要
  [第1部] 海における環境と資源をめぐる問題
第1章 グローバリゼーションと海の環境・資源問題
 1. 農林水産業と環境とのかかわり
 2. 経済的な問題としての乱獲と環境的側面
 3. 経済グローバル化、水産物貿易と環境問題
 4. 養殖業がもたらしたもの――光と影――
第2章 沿岸域空間の利用と環境の保全・創造
 1. 海域・海岸線の利用と環境問題
 2. 沿岸域の将来へのアプローチ
 3. 海陸の相互関係の再構築を
第3章 日本の水産資源管理制度
 1. 制度とはなにか
 2. 水産資源管理制度の沿革
 3. 漁業権と海洋性レジャー
 4. 日本の水産資源管理の制度的特徴
 5. 日本型水産資源管理制度の経済モデル
 6. おわりに
第4章 漁業の国際的調整
 1. 目的
 2. 国際的な漁業の現状
 3. 需給と資源枯渇
 4. わが国周辺の漁業国際調整
 5. マグロの国際管理
 6. おわりに
  [第2部] テクノロジーで拓く海の未来
第5章 海と人と情報技術
 1. 応用から見た情報技術の展望
 2. 海の利用形態とITの可能性
 3. 水産業におけるITの利用
 4. 海への回帰
第6章 沿岸域環境技術――エコトーンの再生に向けて――
 1. エコトーン再生の必要性
 2. エコトーン再生技術の概要
 3. エコトーンにおける技術適用のあり方
 4. エコトーンにおける技術適用の影響評価について
 5. おわりに
第7章 漁船のテクノロジー
 1. はじめに
 2. 漁業の現状
 3. 漁船建造の現状
 4. 北欧漁船(50m級)の例
 5. アイスランドの漁船開発
 6. 北欧漁船(30m級)の例
 7. 将来動向の考察
 8. おわりに
第8章 人類を救うマクロエンジニアリングによる海洋開発
 1. まえがき
 2. 海洋開発の現状
 3. 近未来の海洋開発
 4. 人類を救うマクロエンジニアリングによる海洋開発
 5. あとがき
研究活動記録

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著者

前田久明・嘉田良平 編著

前田久明(まえだ ひさあき)
日本大学理工学部教授、東京大学名誉教授

嘉田良平(かだ りょうへい)
UFJ総合研究所顧問、放送大学客員教授

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