序章 本研究の目的と方法
1.問題の所在と研究の目的
2.先行研究の検討
3.本研究の方法
4.本論文の構成
第1章 構造的側面からの葛藤分析の可能性
1.役割概念の基本枠組み
2.社会学的アンビバランスの理論
3.社会学的アンビバランス概念の意義と適用可能性
第2章 教師を取りまく社会学的アンビバランス
1.教職のアンビバランス・リスト抽出の視点
2.メディアを介して教師へ向けられる規範的期待
3.教育委員会が教師に寄せる規範的期待
4.教職の社会学的アンビバランス・リスト
第3章 葛藤への主体的対処を分析する枠組み
1.役割葛藤研究の2つのアプローチへの分岐
2.シンボリック相互作用論的役割研究の視点
3.行為の取捨選択を決定する妥当性の根拠
4.<説明>構築としての葛藤調整過程
第4章 学校事故判例における教師の主張―教師自身による<説明>の分析1
1.学校事故判例への着目
2.学校事故判例の中の教師
第5章 実践記録の記述における教師の価値選択―教師自身による<説明>の分析2
1.実践記録に表現される生徒指導場面での行為
2.葛藤が意識されている場面についての記述
3.選択した行為の自己評価とその根拠の説明
4.相反する規範を両立させる行為の説明
第6章 教師の葛藤対処様式としてのアイデンティティ分離
1.「指導性」の発揮をめぐるアンビバランスへの対処
2.葛藤対処様式の特質
3.教師アイデンティティ分離の意義と着目の重要性
終章 本研究の結論と今後の研究課題
1.本研究から得られた知見
2.今後の研究課題
引用・参考文献一覧
あとがき
安藤知子(あんどう ともこ)
上越教育大学学校教育学部助教授
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