序章 緒論
1.問題の所在
2.研究の目的、課題、および方法
3.先行研究の検討
4.論文の構成と各章の概要
第1章 カリキュラム評価における質的な客観性の意義
1.「羅生門的接近」によるカリキュラム評価の特徴
2.「羅生門的接近」にもとづくカリキュラム評価の質的な客観性
3.研究開発学校の事例にみるわが国のカリキュラム評価の実態
4.「質的な客観性」からみたわが国のカリキュラム評価の問題点
第2章 Scriven, M.によるゴール・フリー評価論
1.ゴール・フリー評価論の成立背景
2.ゴール・フリー評価の三つの方法
3.ゴール・フリー評価論と構成的/総括的評価との関係
第3章 ゴール・フリー評価論による質的な客観性の確保
1.質的な客観性を確保するゴール・フリー評価論の諸方法
2.カリキュラム評価が質的な客観性を確保するための実践的要点
第4章 評価者の立場に焦点化したゴール・フリー評価の応用事例
1.学習者による授業評価を用いた第三者的カリキュラム評価の事例
2.学習者の経験にもとづく「回顧的」カリキュラム評価の事例
3.教員組織の多元的な視点を用いた生徒評価の事例
第5章 カリキュラム評価用具としてのチェックリストの開発
1.カリキュラム評価のためのチェックリストの提示
2.日本版カリキュラム評価チェックリスト(略称CCEJ)の試行(1):学校レベルでのカリキュラム評価
3.CCEJの試行(2):教職員レベルでのカリキュラム評価
4.わが国のカリキュラム評価の問題点からみたCCEJの試行結果
終章 結論
1.研究成果の要約
2.カリキュラム評価研究への実践的示唆
3.今後の展望
補章 Michael Scrivenに関する覚え書き:curriculum vitaeの検討を中心に
1.問題の設定
2.スクリヴァンの学問的背景
3.哲学から評価へ、評価から教育へ
4.結語:なぜ彼は「シカゴ学派」とみなされたのか?
補足資料・聴きとり調査の記録
あとがき
文献等
根津朋実(ねつ ともみ)
筑波大学大学院人間総合科学研究科講師
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