はじめに
第一編 アメリカにおける敵対的買収防衛策をめぐる法規制
第一章 アメリカにおける企業買収規制の特色
第一節 連邦および州による二元的規制
第二節 連邦による規制
第三節 州による規制
第二章 敵対的買収における取締役の行為規制
第一節 問題の所在
第二節 取締役の行為規制に関する基準
第三章 デラウェア州判例法の展開
第一節 序説
第二節 中間的基準の形成
一 基本的な判断枠組み
二 代表的判例
三 若干の検討
第三節 QVC事件判決およびテクニカラー事件判決の意義
一 QVC事件判決
二 テクニカラー事件判決
三 統一的基準の模索
第四章 アメリカ法律協会『コーポレート・ガバナンスの原理』のルール
第一節 序説
第二節 支配取引における取締役および株主の役割
第三節 敵対的な公開買付けを阻止する効果を有する取締役の行為
第五章 株主保護の観点からみた問題点
第一節 序説
第二節 株主の利益
第三節 株主の利益と取締役の利益が衝突する場面
第四節 株主の利益と株主でない者の利益が衝突する場面
第六章 ポイズンピルをめぐる規制
第一節 序説
第二節 アメリカにおけるポイズンピルの展開
一 ポイズンピルの基本類型と機能
二 ポイズンピルの有効性に関する法的基準
三 デッドハンド・ポイズンピルの登場
第三節 デッドハンド・ポイズンピルに関する判例
一 ニューヨーク州
二 ジョージア州
三 デラウェア州
四 ペンシルバニア州
第四節 デッドハンド・ポイズンピルの方向性
一 各州における判例の影響
二 他の買収防衛策との関係
第五節 ポイズンピルの実効性
一 ポイズンピルに関する従来の実証研究に対する批判的検討
二 シャドウピルの概念
三 ポイズンピルの経済的効果に関する分析
四 ポイズンピルを有する会社の特色に関する分析
五 ポイズンピルとシャーク・リペラントとの関係
第二編 EUおよびイギリスにおける敵対的買収防衛策をめぐる法規制
第一章 EUにおける敵対的買収防衛策をめぐる法規制
第一節 EUにおける企業買収規制の特色
一 企業買収規制の多様性
二 公開買付規制の統一化への模索
第二節 企業買収指令
一 採択されるまでの経緯
二 一般原則
三 買収防衛策の制限
第三節 加盟国における企業買収指令の施行
第二章 イギリスにおける敵対的買収防衛策をめぐる法規制
第一節 イギリスにおける企業買収規制の特色
一 パネルによる規制と企業買収指令
二 買収防衛策に関するシティコードの規定
三 アメリカにおける買収防衛策との対比
第二節 有事導入型の買収防衛策をめぐる規制
一 取締役会による反対意見の表明
二 ホワイトナイトの勧誘
三 その他の買収防衛策
四 買付けが競合する場合における取締役の義務
第三節 平時導入型の買収防衛策をめぐる規制
一 種類株式等の発行
二 友好的な第三者に対する新株発行
三 防衛的な自己株式取得
第三編 日本における敵対的買収防衛策をめぐる法規制
第一章 序説
第二章 平成一三年商法改正と買収防衛策
第一節 序説
第二節 平成一三年商法改正前から可能であった買収防衛策
第三節 平成一三年商法改正により可能となった買収防衛策
第三章 買収防衛策に関する法理論
第一節 第三者割当と主要目的ルール
一 問題の所在
二 学説
三 判例
四 主要目的ルールの意義と問題点
五 主要目的ルールを修正するアプローチ
第二節 ニッポン放送新株予約権発行差止仮処分申立事件
一 事件の概要
二 本件新株予約権発行の不公正発行該当性の検討
第三節 ニレコ新株予約権発行差止仮処分申立事件
一 事件の概要
二 本件新株予約権発行の不公正発行該当性の検討
第四節 日本技術開発株式分割差止仮処分申立事件
一 事件の概要
二 買収防衛策としての株式分割の意味
三 本件株式分割の差止めの可否
第四章 企業価値報告書および買収防衛策に関する指針
第一節 序説
第二節 企業価値報告書
一 企業価値基準
二 買収防衛策の合理性を高め、市場から支持を得るための工夫
第三節 企業価値報告書二〇〇六
第四節 買収防衛策に関する指針
一 企業価値・株主共同の利益の確保・向上の原則
二 事前開示・株主意思の原則
三 必要性・相当性確保の原則
第五章 買収防衛策をめぐる法規制のあり方
第一節 序説
第二節 基本的視点
一 主要目的ルールの妥当性
二 企業価値基準
三 取締役の行為規制の観点の必要性
第三節 私見
おわりに
あとがき
初出一覧
矢崎淳司(やざき じゅんじ)
首都大学東京都市教養学部法学系教授
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