序
第一章 連邦制的地域統合の比較社会構造史
-ヨーロッパ連邦制の諸類型と諸段階-
Ⅰ.プロローグ
Ⅱ.ヨーロッパにおける地域統合
Ⅲ.連邦制の現代的位相
Ⅳ.連邦制ヨーロッパの歴史的位相
Ⅴ.エピローグ-地域主義と連邦制-
第二章 ハプスブルク朝神聖ローマ帝国統治体制の諸相
Ⅰ.研究史整理と問題の所在
Ⅱ.等族同盟の役割と限界-カトリック連盟の場合-
Ⅲ.展望-帝国的統合のバイアスを抱えるドイツの「フェデラリズム」-
第三章 ハルデンベルク改革政治とマルヴィッツ
-プロイセン改革期における身分制的国制再生論-
Ⅰ.はじめに
Ⅱ.ナポレオン支配の体験と賠償金支払い問題
Ⅲ.ハルデンベルク政権初期の改革政策
Ⅳ.クールマルク貴族とマルヴィッツの身分制的国制再生論
Ⅴ.おわりに
第四章 チェコの地方制度と連邦制
Ⅰ.はじめに
Ⅱ.チェコスロヴァキア成立前の連邦制論
Ⅲ.チェコスロヴァキアと連邦制
Ⅳ.チェコスロヴァキア解体後
Ⅴ.おわりに
第五章 アイルランド自治問題と連邦構想
-連合王国と帝国の二方向の連邦化-
Ⅰ.はじめに
Ⅱ.両国の財政関係に関する二つの委員会報告と1914年法
Ⅲ.アイルランド自治と連邦構想
Ⅳ.おわりに
第六章 19世紀末のウェールズ問題
Ⅰ.問題提起
Ⅱ.十分の一税論争
Ⅲ.ウェールズ土地問題調査勅命委員会
Ⅳ.ウェールズの自治問題
Ⅴ.小括と展望
第七章 再建期アメリカ合衆国における市民の権利保護論争
-連邦執行法の検討を中心に-
Ⅰ.はじめに
Ⅱ.執行法の内容と新たな市民の権利保護体制の特質
Ⅲ.執行法の制定過程
Ⅳ.連邦司法の執行法解釈
Ⅴ.おわりに
第八章 1870年代ミズーリ州における「納税者の反乱」
-アメリカ的地域財行政の特質に関する一考察-
Ⅰ.はじめに
Ⅱ.ミズーリ州における鉄道建設
Ⅲ.ミズーリ州における「納税者の反乱」
Ⅳ.1875年ミズーリ州憲法
Ⅴ.おわりに
第九章 現代フランス農村にみる補完性原理
-オートマルヌ県バル・デ・ティル村の事例分析-
Ⅰ.はじめに
Ⅱ.農村コミューンの実際
Ⅲ.農村社会の変貌と地方分権
Ⅳ.新たな公共圏の構築
Ⅴ.零細コミューンの存立と補完性
第十章 ベルギー連邦制と欧州統合
-地方自治と補完性の視点から-
Ⅰ.はじめに
Ⅱ.言語文化対立と地域問題
Ⅲ.単一制国家から連邦制国家へ
Ⅳ.欧州統合と補完性原理
Ⅴ.おわりに
資料 ヨーロッパ地方自治憲章
あとがき
索引
佐藤勝則(さとう まさのり)
東北大学大学院文学研究科教授
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