第1章 家族と暴力:ファミリー・バイオレンスとは何だろうか?
1.「暴力」と「権力」
2.「ファミリー・バイオレンス」を定義する
3. ファミリー・バイオレンスの現状
4. 外国におけるファミリー・バイオレンス:児童虐待を中心に
第2章 ファミリー・バイオレンス発生のメカニズム
1. リスク要因論
2. 家族システム論
3. 入れ子型エコロジカル理論(Nested Ecological Theory)
第3章 家族システムの複雑な様相とファミリー・バイオレンス
1. プロセスの中の配偶者暴力
2. ポジティヴ・フィードバックとネガティヴ・フィードバック
3. 家族はメンバー間の相互作用がコミュニケーション、情報交換によって成り立っている社会システム
第4章 家族維持から家族介入へ:日本における児童虐待への対応を例にとって
1. 法的対応の変化
2. アメリカにおける児童虐待への対応の変化:家族維持から家族介入へ
3. 家族介入的方法としての子の施設入所とその問題点:平成20年調査に基づいて
第5章 地域社会を基盤とした児童虐待への取組
1. 地域社会を基盤とする虐待への取組についての二つの議論:アメリカの場合
2.「児童虐待への政策的対応についての調査」:平成17年、24年調査の結果と分析
第6章 少年による家庭内暴力発生のダイナミクスと有効な支援
1. 入れ子型エコロジカル理論から見た少年による家庭内暴力
2.「少年による家庭内暴力調査」平成22-23年、平成28年調査の結果と分析
第7章 ファミリー・バイオレンスの臨床社会学
1. 臨床社会学とは何か
2. 臨床社会学の方法論的特性とファミリー・バイオレンス研究への応用
文献一覧
調査票
あとがき
井上眞理子(いのうえ まりこ)
奈良学園大学教授
©Copyright 2004-2024, Taga Shuppan. All Rights Reserved.