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書籍のご案内

経済分析のための微・積分入門
〔増補版〕  
蓑谷千凰彦 著
A5判・並製・422頁
(本体3,800円+税)
ISBN 4-8115-2642-2 C1033
ご注文精選TEXT
内容概略
 経済理論や計量経済学を学ぶにあたり、ますます必要となってきている微分・積分の知識を分かり易く説明。著者蓑谷教授は、「数学を使わなくても経済学の基本的な概念を説明できないわけではないが、言葉のみによる説明はかえってわかりにくいことが多い」とし、高校の数学の復習から本書を始めている。したがって、高校2年から数学を学んでいない、という学生にも十分理解できる内容となっている。さらには、第Ⅱ章から第Ⅳ章までは微分・積分の“常識”の説明、第Ⅴ章を応用上もっとも重要なテイラー級数をメインとしながら級数の説明に割いている。このようにステップを踏んだあとで、経済学にもっともよく現れる制約つき最適問題(第Ⅵ章、第Ⅶ章)や変分法(第Ⅷ章)へと読者を導いてくれる。

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目次

はしがき
第Ⅰ章 数、関数とグラフ
 1-1 数の体系
 1-2 変数と関数
 1-3 座標とグラフ
 1-4 曲線の方程式とグラフ
 1-5 指数関数と対数関数
 1-6 3角関数と逆3角関数
第Ⅱ章 微分法
 2-1 微係数と導関数
 2-2 連続関数の性質と微係数
 2-3 関数の増分と微分
 2-4 極限の性質
 2-5 Napierの常数eについて
 2-6 期間分析と連続分析
 2-7 和、積および商の微分
 2-8 合成関数の微分
 2-9 逆関数の微分
 2-10 3角関数および逆関数の微分
 2-11 経済分析への導関数の応用(1)
 2-12 高次の導関数
 2-13 高次の微分
第Ⅲ章 導関数の応用
 3-1 関数の増減と導関数
 3-2 関数の極大、極小と導関数
 3-3 関数の最大、最小と導関数
 3-4 凸関数と第2次導関数
 3-5 関数とグラフ
 3-6 不定形の極限値と導関数
 3-7 経済分析への導関数の応用(2)
第Ⅳ章 積分法
 4-1 不定積分の概念
 4-2 積分の計算
 4-3 経済分析への応用
 4-4 定積分と面積
 4-5 定積分と原始関数
 4-6 定積分の性質
 4-7 広義の積分
 4-8 定積分の計算
 4-9 曲率と導関数
 4-10 定積分の応用:曲線の長さ
 4-11 パラメータを含む関数の積分に対する微分
第Ⅴ章 級数
 5-1 無限級数
 5-2 正項級数と比較判定法
 5-3 他の収束判走法
 5-4 絶対収束と交項級数の収束
 5-5 ベキ級数
 5-6 ベキ級数の微分と積分
 5-7 テイラー級数
 5-8 基本関数の級数展開
 5-9 ラグ分布の関数
 5-10 関数の近似
第Ⅵ章 多変数関数の微分法
 6-1多変数の関数
 6-2 多変数の極限値と連続性
 6-3 効用関数と無差別曲線
 6-4 偏微分と偏導関数
 6-5 全微分
 6-6 合成関数の偏導関数(合成微分律)
 6-7 同次関数とオイラーの定理
 6-8 高次の偏導関数
 6-9 高次の全微分
 6-10 陰関数の微分
 6-11 包絡線
第Ⅶ章 多変数関数の極大、極小
 7-1 多変数関数のテイラー展開
 7-2 2変数関数の極大、極小
 7-3 経済分析への応用
 7-4 陰関数の極大、極小
 7-5 行列と行列式
 7-6 条件付き極大、極小の必要条件
 7-7 条件付き極大、極小の十分条件
 7-8 パレート最適
 7-9 生産関数と費用関数の双対性
第Ⅷ章 変分法
 8-1 汎関数と変分法
 8-2 汎関数の極値
 8-3 汎関数の極値の必要条件
 8-4 オイラーの方程式
 8-5 未知関数が2個の汎関数
 8-6 変分問題のパラメータ表示
 8-7 汎関数の条件付き極値
 8-8 応用例
 8-9 新古典派投資関数
参考文献
練習問題解答
索引

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著者

蓑谷千凰彦 著

蓑谷千凰彦(みのたに ちおひこ)
慶應義塾大学経済学部教授

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