序章 経済時系列分析のために
1. 経済統計データを利用する際の注意点
2. 経済時系列分析のための統計的基礎
コラム①統計より悪い雇用情勢:統計のクセを知る
第1章 経済統計データとその分析手法
1. 量的データと質的データ
2. クロスセクション・データと時系列データ
3. 1変量データと多変量データ
コラム②GNPは消えた?
第2章 経済時系列データの構成要素と分解
1. 構成要素:傾向変動・循環変動・季節変動・不規則変動
2. 経済時系列データの分解
3. 分解式
コラム③景気循環理論と時系列分析
第3章 季節変動
1. 季節変動の考え方
2. 季節変動の推定
3. 季節変動を除去することの意味
4. センサス局法X-12ARIMA
コラム④季節変動調整のためのセンサス局法
コラム⑤まるでジェットコースターだ:経済成長率と季節調整法
第4章 トレンド(傾向変動)
1. トレンドの考え方
2. トレンドの推定1:型を仮定するケース
3. トレンドの推定2:型を仮定しないケース
第5章 循環変動
1. トレンドと循環変動:トレンド・サイクル
2. 循環変動の推定
3. 景気循環と循環変動
4. 景気指数
5. 前年同月比の利用と問題点
6.段階的接近法と統計モデル
コラム⑥景気循環を発掘する考古学者たち:実証分析事始め
コラム⑦景気の実感とGDP―パソコンの機能が2倍になれば価格は半値
第6章 不規則変動
1. 不規則変動と連
2. 系列相関
3. 分散の不均一性
4. コレログラム
練習問題(第1-6章)
第7章 経済時系列分析と確立過程
1. 確率過程
2. ファイナンスと確率過程
コラム⑧ランダム・ウォークと株価の動き
コラム⑨ボラティリティと幾何ブラウン運動
第8章 定常過程のモデル
1. 1変量モデル
2. 多変量モデル
3. 定常時系列モデルの推定
第9章 定常過程のモデルとスペクトル解析
1. 時間領域と周波数領域
2. 自己共分散関数とパワースペクトル
3. インパルス応答関数と周波数応答関数
4. 自己回帰移動平均モデルのパワースペクトル
5. 相互共分散関数とクロススペクトル
6.多変量自己回帰モデルのスペクトル
7. 景気循環とスペクトル解析
コラム⑩季節調整の「最適性」について
コラム⑪フーリエ解析とウェーブレット(さざなみ)解析
第10章 因果性の分析
1. 統計的な意味での因果性とは
2. 相互相関関数
3. グレンジャーの意味での因果性
4. シムズの検定
5. インパルス応答関数
6.相対パワー寄与率(ノイズ寄与率)
7. 分散分解
第11章 統計モデルの選択
1. 統計モデルの構築と選択
2. ボックス・ジェンキンスの方法
3. 標本相関関数
4. 情報量基準
練習問題(第7-11章)
第12章 状態空間モデルとベイズ的アプローチ
1. 線形システムと状態空間表現
2. 状態の推定
3. 統計的方法におけるベイズ的アプローチ
4. データから得られる情報と事前確率
5. ベイズ的アプローチと状態空間表現
6.ベイズモデルとスペクトル分析
第13章 非定常時系列の分析1:平均非定常
1. 経済時系列の非定常性
2. 平均非定常時系列の定常化
3. 階差定常モデルとトレンド定常モデル
4. 確定的トレンドと確率的トレンド
5. 自己回帰和分移動平均(ARIMA)モデル
6.局所定常モデル
7. 平均非定常時系列の分析モデル
第14章 非定常時系列の分析2:単位根過程と単位根検定
1. 単位根過程
2. 単位根検定
3. 単位根検定の問題点
第15章 非定常時系列の分析3:共和分と共和分検定
1. 共和分
2. 共和分と誤差修正モデル
3. 共和分検定
4. 共和分の問題点
コラム⑫経済時系列分析と単位根・共和分
コラム⑬グレンジャー・エングルらの功績―エコノメトリックスの革命か?
第16章 非定常時系列の分析4:ボラティリティ変動モデル
1. 分散共分散非定常時系列の分析とボラティリティ
2. 非正規分布のモデル
3. ブラック・ショールズモデル
4. ブラック・ショールズモデルとモデル・リスク
コラム⑭高頻度データの解析
練習問題(第12-16章)
練習問題解答
参考文献
索引
廣松毅(ひろまつ たけし)
東京大学大学院総合文化研究科教授
浪花貞夫(なにわ さだお)
立命館大学教授
高岡慎(たかおか まこと)
東京大学先端科学技術研究センター特任教員
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