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経済時系列分析
  数量経済分析シリーズ【第5巻】
廣松毅・高岡慎・浪花貞夫著/蓑谷千凰彦・廣松毅監修
A5判・上製・416頁
(本体4,200円+税)
ISBN 4-8115-4351-3 C1033
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内容概略
現在、広範な分野で用いられている経済時系列分析をテーマとして、その主な手法を取り上げ解説。第1章から第6章においては、いわば古典的な手法を論じ、次の第7章から第9章では確率過程、特に経済時系列分析において最も用いられる定常過程に関する理論の導入部分を扱う。それらを踏まえて第10章から第12章では、主として定常過程を前提とした因果性、モデル選択、状態空間モデルに関する議論を扱っている。最後に第13章から第16章は非定常時系列の分析手法を解説。

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目次

序章 経済時系列分析のために
 1. 経済統計データを利用する際の注意点
 2. 経済時系列分析のための統計的基礎
 コラム①統計より悪い雇用情勢:統計のクセを知る
第1章 経済統計データとその分析手法
 1. 量的データと質的データ
 2. クロスセクション・データと時系列データ
 3. 1変量データと多変量データ
 コラム②GNPは消えた?
第2章 経済時系列データの構成要素と分解
 1. 構成要素:傾向変動・循環変動・季節変動・不規則変動
 2. 経済時系列データの分解
 3. 分解式
 コラム③景気循環理論と時系列分析
第3章 季節変動
 1. 季節変動の考え方
 2. 季節変動の推定
 3. 季節変動を除去することの意味
 4. センサス局法X-12ARIMA
 コラム④季節変動調整のためのセンサス局法
 コラム⑤まるでジェットコースターだ:経済成長率と季節調整法
第4章 トレンド(傾向変動)
 1. トレンドの考え方
 2. トレンドの推定1:型を仮定するケース
 3. トレンドの推定2:型を仮定しないケース
第5章 循環変動
 1. トレンドと循環変動:トレンド・サイクル
 2. 循環変動の推定
 3. 景気循環と循環変動
 4. 景気指数
 5. 前年同月比の利用と問題点
 6.段階的接近法と統計モデル
 コラム⑥景気循環を発掘する考古学者たち:実証分析事始め
 コラム⑦景気の実感とGDP―パソコンの機能が2倍になれば価格は半値
第6章 不規則変動
 1. 不規則変動と連
 2. 系列相関
 3. 分散の不均一性
 4. コレログラム
 練習問題(第1-6章)
第7章 経済時系列分析と確立過程
 1. 確率過程
 2. ファイナンスと確率過程
 コラム⑧ランダム・ウォークと株価の動き
 コラム⑨ボラティリティと幾何ブラウン運動
第8章 定常過程のモデル
 1. 1変量モデル
 2. 多変量モデル
 3. 定常時系列モデルの推定
第9章 定常過程のモデルとスペクトル解析
 1. 時間領域と周波数領域
 2. 自己共分散関数とパワースペクトル
 3. インパルス応答関数と周波数応答関数
 4. 自己回帰移動平均モデルのパワースペクトル
 5. 相互共分散関数とクロススペクトル
 6.多変量自己回帰モデルのスペクトル
 7. 景気循環とスペクトル解析
 コラム⑩季節調整の「最適性」について
 コラム⑪フーリエ解析とウェーブレット(さざなみ)解析
第10章 因果性の分析
 1. 統計的な意味での因果性とは
 2. 相互相関関数
 3. グレンジャーの意味での因果性
 4. シムズの検定
 5. インパルス応答関数
 6.相対パワー寄与率(ノイズ寄与率)
 7. 分散分解
第11章 統計モデルの選択
 1. 統計モデルの構築と選択
 2. ボックス・ジェンキンスの方法
 3. 標本相関関数
 4. 情報量基準
 練習問題(第7-11章)
第12章 状態空間モデルとベイズ的アプローチ
 1. 線形システムと状態空間表現
 2. 状態の推定
 3. 統計的方法におけるベイズ的アプローチ
 4. データから得られる情報と事前確率
 5. ベイズ的アプローチと状態空間表現
 6.ベイズモデルとスペクトル分析
第13章 非定常時系列の分析1:平均非定常
 1. 経済時系列の非定常性
 2. 平均非定常時系列の定常化
 3. 階差定常モデルとトレンド定常モデル
 4. 確定的トレンドと確率的トレンド
 5. 自己回帰和分移動平均(ARIMA)モデル
 6.局所定常モデル
 7. 平均非定常時系列の分析モデル
第14章 非定常時系列の分析2:単位根過程と単位根検定
 1. 単位根過程
 2. 単位根検定
 3. 単位根検定の問題点
第15章 非定常時系列の分析3:共和分と共和分検定
 1. 共和分
 2. 共和分と誤差修正モデル
 3. 共和分検定
 4. 共和分の問題点
 コラム⑫経済時系列分析と単位根・共和分
 コラム⑬グレンジャー・エングルらの功績―エコノメトリックスの革命か?
第16章 非定常時系列の分析4:ボラティリティ変動モデル
 1. 分散共分散非定常時系列の分析とボラティリティ
 2. 非正規分布のモデル
 3. ブラック・ショールズモデル
 4. ブラック・ショールズモデルとモデル・リスク
 コラム⑭高頻度データの解析
 練習問題(第12-16章)
練習問題解答
参考文献
索引

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著者

廣松毅・高岡慎・浪花貞夫著/蓑谷千凰彦・廣松毅監修

廣松毅(ひろまつ たけし)
東京大学大学院総合文化研究科教授

浪花貞夫(なにわ さだお)
立命館大学教授

高岡慎(たかおか まこと)
東京大学先端科学技術研究センター特任教員

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